介風見聞錄

台北に暮らす「介(すけ)」のあることないこと。

【スターラックス航空】台北桃園→東京成田 エアバスA321neo型機 ビジネスクラス搭乗記

介風見聞録にお越しいただき、有り難うございます。介(すけ)です。

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実は11月上旬に約3年半ぶりに訪日しました。

日本に特段の思い入れがない僕ですが、新型コロナの影響とはいえ、さすがにこれほど長く東京に住む母親と顔を合わせなかったことはなく、国境解放と隔離措置の廃止のタイミングで親孝行を兼ねて日本旅行をしてきたんです。

で、僕は自他共に認める交通好き。やはり3年半ぶりの国際線となれば、やはりちょっと贅沢したいと思い立ち、

台湾の新興航空会社

「スターラックス航空」(星宇航空)のビジネスクラス

を初体験してきました。

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本来であれば、国際線はほぼキャセイ一択なのですが、訪日をした11月上旬はキャセイの台北と日本を結ぶ便が軒並み運休中で、どうせなら乗ったことのない航空会社に乗ってみようということで奮発しました。

今回は往路編ということでエアバスA321neoに搭乗した模様を皆さまにお伝えできればと思います。

お断り:偉そうに搭乗記を書きますが、いままでビジネスに乗ったことがあるのはキャセイ(ドラゴン含む)と日航しかありません。その他の航空会社との比較はできませんのであらかじめご承知おきください。

【予約をしたら機内食の指定をお忘れなく】

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「台湾版エミレーツ航空」という触れ込みで高級路線を打ち出すスターラックス。特徴的な独自のサービスがいくつかあります。東京線はビジネスに限らず、エコノミーでも機内食の事前指定ができるのもそのひとつ。

もちろん当日に機内で気分に合わせて注文することも可能ですが、事前指定でのみ選べる機内食もあるので、ぜひともチェックしたいところ。ただ、知人が7月に福岡便のエコノミーを利用した際には機内食は一択で選択できなかったようなので、路線ごとの違いはあると思いますが、いずれにせよチェックしておく価値はあると思います。

【搭乗には時間に余裕をもって】

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桃園国際空港での搭乗手続きは第1ターミナルで行います。カウンターは1区画のみ。ビジネスだと優先的に搭乗手続きができるものの、エコノミーは別の路線のお客さんと一緒に並ぶので、時間帯によっては混雑する可能性があります。

キャセイにようにエコノミー利用でも入会費が必要なマイレージ会員であれば優先チェックインのサービスがあったりしますが、スターラックスのマイレージ会員は無料で入会できるため、一番下のTRAVELERだと何のサービスもありません。

それと、事前に噂で聞いていたのですが、スターラックスは後発の航空会社ゆえに、空港の搭乗口が遠い場所に設定されることが多いようです。

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実際、今回僕は第1ターミナルでチェックインしたものの、実際に乗り込んだのはまさかの第2ターミナルから。建物自体は繋がっているとは言え、第1ターミナルから第2ターミナルへ歩いて行くと、第2側で動く歩道が逆方向にしか設置されておらず、歩く必要がありました。僕はかなり歩くペースが早い方ですが、それでも出国審査場から今回の搭乗口までは約15分かかりました(桃園ではかなり遠い方)。なので、空港へは余裕をもってお出かけください。

【ラウンジは阜杭豆漿とコラボですが……】

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で、今回ビジネス利用ということでスターラックスのラウンジに行くのを非常に楽しみにしていたのですが、新型コロナウイルスの影響で僕の利用日にはオープンしておらず、プラザプレミアムラウンジを利用することに。。。

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スターラックスラウンジは11月7日から営業を再開しています。台北で行列必至の朝ご飯屋さん「阜杭豆漿」とコラボした食事が楽しめるということで非常に期待していたのですが、次の機会に持ち越し……。

【シックで落ち着いた機内】

この日搭乗したのは、エアバスA321neo型機。通路が1本のナローボディー機です。座席数は188席でうち8席がビジネス。座席配列はビジネスが2-2、エコノミーが3-3です。

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ナローボディのビジネスというと、エコノミーより横幅と足元の広いシートが2席前を向いて並んでいるイメージで、人によっては「ハズレだ」と思う人もいるようですが、スターラックスの場合は通路を挟んでハの字に配置され、足元が窓側に向くようにデザインされています。それとペアとなる隣の席とも気持ち前後にずれていて、限られた空間でもできるだけプライバシーに配慮しようとしたのが分かります。

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ただ、チャイナエアラインが導入したA321neoのビジネスがヘリンボーン式で、写真を見た感じではかなり個室感があり、この点はチャイナエアラインの方が快適な気がします。

それと、モニターの画面は十分過ぎるくらいに大きいものの、指で画面をタッチして操作するにはかなり遠く、かといって座席に備え付けられているコントローラーでは若干操作しにくいと感じました。

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しかしながら全体的にシックで落ち着いた雰囲気にまとめられており、上品さが感じられました。

【台湾らしさを打ち出した機内サービス】

搭乗後すぐにウェルカムドリンクのサービス。マンゴーとパイナップルのオリジナルドリンクとおしぼりがサーブされました。

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ドリンクはとても濃厚で愛文マンゴーのような甘さとパイナップルの程よい酸味がマッチした逸品。トロトロの食感も合わさって高級感すら感じました。

それと同時に機内食と食事に合わせるドリンクの確認。メニューは個人モニターで確かめます。ワイン、ビール、日本酒、カクテルの種類は豊富です。

その後パーサーからの挨拶があり、Wi-Fiが無料で利用できることの案内がありました。

ですがこのWi-Fi、基本的にはメールやメッセージの送受信が可能なだけで、SNSを確認したり、写真をアップするようなことはできませんでした。あまり期待はしない方がよさそうです。

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離陸して間も無く、再びドリンクのサービス。再びマンゴージュースがサーブされたのですが、今度はグァバジュースを混ぜたもの。「どんだけマンゴー推しやねん」という感じですが、こちらはすっきりとした味わいでグァバの風味がとても爽やか。飲みやすかったです。

そしてしばらくするとお待ちかねの機内食の登場です。今回選んだのは事前指定でのみ注文できる日本路線限定メニュー。台北ミシュランガイドで1つ星に輝いた台北の焼き鳥屋さん「台北とり喜」とのコラボです。

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お肉はどれも柔らかく、かつ何種類もの部位を食べられるので、異なる食感と味が楽しめて飽きることのない味わい。ご飯もふっくらしているだけでなく、日本人は慣れ親しんでいるであろうゆかりご飯になっているのも久し振りに日本に帰る人間からすると懐かしさもあってグッド。ただグリルで焼いている訳ではないので香ばしさに欠けるという欠点はあるものの、満足できるお味でした。

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それと台湾の有名バーと開発したというスターラックスオリジナルカクテルでジンをベースにした「湛藍宇宙」(Sci-fi Galaxy)をいただきました。このカクテルはエコノミーでも注文できます。

味について率直に感想を言えば、ジンの独特の風味とレモンの爽やかさが混じり合ったブルーハワイ。ぶっちゃけると焼き鳥にはそんなに合わず、食後に余裕があったら頼むべきだと思いました。。。でも決してまずくはないです。鮮やかな水色のカクテルは空の青とマッチして気分も高揚しますし、特別な旅を演出してくれることは間違いありません。

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食後にはフルーツの盛り合わせとみかんゼリー、チョコレートのデザート。コーヒーやお茶などのドリンクも頼めるのですが、注目なのはお茶の部分。紅玉紅茶や三峡碧螺春などの台湾茶が注文できるのは個人的にはポイントが高いです。

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ちなみに機内エンターテインメントの映画の部分に関しては、キャセイに比べて本数は多くありません。日本映画も数えるほど。今回の往路では見ませんでした。

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ただ、携帯電話やタブレットの画面をモニターに転送できるので、あらかじめダウンロードしていたコンテンツを楽しむということも可能です。

それとCAさんは皆さん本当に明るく親切。高級路線を打ち出すスターラックスですが、気取ることなく、台湾らしいフレンドリーさ全開のサービスは、台湾在住で台湾人とのコミュニケーションに慣れ親しんでいる自分からすると、本当に心地よく感じられました。

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という訳で3時間ちょっとの快適なフライトはあっという間に終了。台湾らしさを随所に感じるサービスで、台湾が好きな人には非常にお薦めの航空会社だと思いました。

本当は往路と復路をまとめて書こうと思ったのですが、復路は直前になって機材が変わり、ワイドボディー機のエアバスA330neo型機になったことと、一部サービスが往路と明らかに違っていたのでその点を改めて書き記したいと思います。

という訳で、近日中に更新されるであろう復路編もご参考にしていただければ幸いです。

それでは次の機会にまたお会いしましょう。

 

↓これまでの搭乗記はこちらからどうぞ。

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