介風見聞錄

台北に暮らす「介(すけ)」のあることないこと。

【台湾ドラマ】2008年の「ハートに命中!100%」を今になって見た感想

介風見聞録にお越しいただき、有り難うございます。介(すけ)です。

実は今住んでいる部屋にはテレビがありません。でも、加入していますよ、Netflix。友人に誘われグループで加入していて、年間で1200元です。で、少し前に「命中注定我愛你」(ハートに命中!100%)という台湾ドラマを見たので、その感想を書こうと思います。

【史上最高視聴率を叩き出したお化けドラマ】

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台視官網から拝借

まずはドラマの基本情報から。放送されたのは2008年。三立電視台のいわゆる「偶像劇」(アイドルドラマ)枠で放送されました。主演は陳喬恩(ジョー・チェン)と阮經天(イーサル・ルアン)。

あらすじをごくごく簡単に言うならば「冴えないOLで陳喬恩演じる陳欣怡が、大企業の社長である阮經天演じる紀存希とひょんなことから一夜限りの関係を持ってしまったら、子供ができちゃってさぁ大変。紀存希にはフィアンセがいてどうしよう。」というもの。

ウィキペディア情報によると、最高視聴率は13.64%で、平均視聴率でも10.91%。視聴率1桁が当たり前の台湾テレビ界では恐ろしいほどの高視聴率となり、台湾のドラマ史上最高を叩き出したドラマなんだそうですよ。

【現実離れした世界観で「あるある」だらけのストーリー】

ただ、正直いうと、全部見るのが非常に辛かったです。

というのも、当時からすれば新鮮味があった内容なのかもしれませんが、2020年の観点から見ると良くも悪くも「台湾ドラマあるある」ばかりが目立ち、退屈しがちだったからです。

僕が考える台湾ドラマあるあるはというと「基本的に玉の輿に乗るシンデレラストーリー」「転んだ拍子にキス」「敵対していた相手がものすごく簡単に味方になる」というものなのですが、命中注定我愛你は完全にそのセオリーに沿っていました。

twitterで「台湾ドラマあるある」でキーワード検索したところ「必ず誰かが養護施設出身」「誰か必ず御曹司か令嬢」「誰か必ず拉致されてボコられる」「どれだけ嫌な奴も最後には皆良い人になる」「ヒロインの相手役は大抵イケメンツンデレ御曹司」などなどと、まさにこのドラマのことを言っているのではと思えるツイートがざくざく。これ以外にも「どこかで見たことがある」という展開ばかりで、食傷気味になってしまいました。

ただ、台湾人の書いたブログを拝見すると、この定番のストーリー展開が視聴者にとってはわかりやすく、「天丼」的な面白さを与えていたのではないかと記していて、安定感があったという意味では十分に理解できます。

【とはいえ、やっぱり見逃せない個人的にぐっと来たポイント】

ストーリーの内容はさておき、個人的に興味深いなぁ、見どころだなぁと思った点も少なからずありました。

その一点目は、香港、上海ロケを行い、ドラマの海外輸出を意識していること。

調べてみると、ドラマを作った三立電視台は2000年代から海外市場の開拓を熱心に進めていたようで、最終的には15カ国・地域で放送されたそう。海外でのロケを通じて確実にその地域の視聴者にアピールしていることがわかります。

ちなみに、ドラマが放送された2008年は第1期馬英九政権が5月に発足した年であり、それまで通商、通航、通郵のいわゆる「三通」の制限が緩和され、12月には両岸を結ぶ直行便の運航が開始されるなど、中国との関係改善が大きく進展した年だったんですね。

中国での放送については、「できちゃった結婚」を扱ったり、露骨な性的描写があることでかなりの制限や再編集が加えられたようですが、無事に放送されています。

二点目は個人的に大好きな女優さんである林美秀と鍾欣凌がそれぞれ陳欣怡の母親役と姉役で出演しているということ。

この二人は台湾のドラマ・映画界で名脇役として有名で、普段ドラマや映画を見ない僕でも知っている女優さんです。台湾語を自在に操り、ドラマにコメディ要素を加えたほか、台湾の庶民である陳欣怡のイメージをさらに補強していました。

こういった台湾ドラマに登場する人物は劇中で洋風の生活を送るのがほとんどですが、台湾語を多用する家族が出てきたり、台湾人らしい生活や振る舞いが散見されたことは、台湾人にとっては非常に親近感が沸くものです。この点も非常に革新的だったのではないかなと思います。

三点目は阮經天のツンデレ振りが可愛いということ。

基本的に陳欣怡には冷たい態度をとり続ける紀存希ですが、次第に愛情が芽生え始め、非常に簡単な理由で態度をがらっと軟化させる場面がたびたび登場し、「阮經天、頑張ったんだろうなぁ」と思える吹っ切れた演技は見応えがありました。

四点目は陳欣怡が身ごもった赤ちゃんに緊急事態が起こるということ。

ネタバレになるのであまり深く説明はしませんが、事態の急変に純粋にびっくりしました。全てが結果オーライとなるはずの台湾ドラマで、ここの場面はかなりシリアスに転換し、まさにモニターに釘付けになる展開となった意外さが良かったです。

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【飛行機ネタ】2006年ユニー航空《台北→高雄》搭乗記&当時の台湾国内線事情を振り返ってみる

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先日、ふと長いこと放置していたmixiにログインしたところ、2006年に台北から高雄までを飛行機で移動した時の写真が出てきました。自分で言うのもなんですが、今では見られない貴重な写真だと思うので、この場で紹介させてください。また、改めて2000年代の台湾国内線事情を振り返ってみたいと思います。

【台北から高雄までわずか50分】

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それは、一年間の交換留学も終わりにさしかかった2006年6月30日。高雄出身の友人が帰省するというので、別の台湾人の友人と3人で高雄に遊びに行くことになりました。ただ、当時は台湾高鉄開業前。当初は高速バスでの南下を考えていたのですが、友人の親御さんが「せっかく遊びに来るのなら、お金を出してあげるから飛行機に乗りなさい」とおっしゃってくださり、お言葉に甘えて飛行機での移動となりました。

搭乗したのは、エバー航空子会社の立榮(ユニー)航空B7831便。台北松山空港は今でこそ第1ターミナルが国際(両岸直行)線、第2ターミナルが国内線と棲み分けられていますが、当時は原則国内線しか就航しておらず、第1ターミナルでチェックイン。金曜日の夜とあって、ターミナルはとても混雑していました。

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機材はMD90型機。通路が1本しかないナローボディで、2+3で座席が並んでいました。で、この機材の特徴は、エンジンが主翼ではなく、機体の後部についているという点。出発時刻間際にチェックインしたので、窓のない最後部の座席にアサインされ、グランドスタッフさんに「窓のない座席ですが大丈夫ですか?」とわざわざ言われたのを今でも覚えています。

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台北松山空港から高雄小港空港までの直線距離は300キロ。飛行時間はわずか50分。それでも途中ドリンクサービスがあり、300ml紙パックのジュースが振舞われました。記憶では黑松の「葡萄c」。ほかの味があったかどうかは覚えていません。

飲み終わったらすぐに着陸。これもMD型機の特徴なのですが、お尻の部分にタラップがついていて、そこから降機して非常に興奮したような気がします。

2007年に開通した台湾高鉄に利用客を奪われ、現在では完全に廃止されてしまった台北−高雄間の国内線。その貴重な路線に乗っていたというのは、乗り物好きとしては非常にラッキーだったなぁと思うのでした。

【飛行機大国だった台湾】

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今では考えられないことですが、かつては台湾国内を旅行する時、速さを選ぶなら移動手段は飛行機一択でした。台北松山空港の出発ロビーにあった電光掲示板を見ると、高雄だけでなく、台南、嘉義、そしてまさかの台中の文字が見えます。また、花蓮や台東を結ぶ路線も現在よりも多くの便が飛んでいたようです。あと、ここには写っていませんが、屏東、恒春への便もあったんですね。

台北−高雄間を例にとってみると、台鉄や高速バスで移動した場合、所要時間は約5時間。高速バスはさらに渋滞に巻き込まれる可能性があり、高鉄開通前の連休に高速バスを利用したら12時間かかったという友人もいます。また、東部方面でも当時は車体傾斜装置をつけた台鉄のタロコ号やプユマ号も走っていないばかりか、台東−花蓮間はそもそも単線非電化。雪山トンネルを走る蔣渭水高速道路(国道5号)も開通前。そう考えると、飛行機の利用は至極当然の選択だったのかもしれません。

ちなみに、交通部民航局の2006年の統計によると、台北−高雄間の年間利用客数は256万人。華視新聞の報道によればピークとされる1996〜97年には1日100便以上が飛び交い、なんと年間600万人前後が利用していたといいます。

そんな状況を一気に変えたのが高鉄の開業。台北−高雄間の航空運賃は2100元だったのに対し、高鉄運賃は1340元。高鉄の所要時間は最速1時間39分と、少し時間がかかってしまうものの、煩雑な手続きや保安検査などが要らず、簡単かつ大量に乗車できる鉄道の威力は凄まじく、民視新聞によるとあれだけ多くの人が乗っていた台北ー高雄間の飛行機利用客は2011年にはわずか2万5000人に減少。2012年に最後まで運航を続けたマンダリン航空便の搭乗率はわずか3割だったそう。飛行機と高鉄の時間差がさらに縮まる台北−台中、嘉義、台南などは航空会社はどんな手段を繰り出しても太刀打ちできなかったのは明白です。

東海道新幹線の開業で羽田−名古屋間の航空便が廃止に追い込まれたことは有名ですが、台湾でも高速鉄道の開業で同様のことが起きていたのは興味深いことです。高速鉄道の凄さをまざまざと見せつけられました。時代が大きく変化する場に居合わせていたんだなぁとしみじみせざるを得ません。

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高雄空港でたまたま撮影したマンダリン航空フォッカー100型機
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【點水樓】カニと季節の野菜がたくさんの秋限定メニューが出ました

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江南料理や小籠包などで知られるレストラン「点水楼」広報の方のお招きを受け、忠孝復興駅からすぐの復興SOGO11階にある復興店で秋限定メニューを頂いてきました。その美味しさをご紹介します。

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【江南料理とは……】

東京にも支店を持つ点水楼。ここで提供される料理は中国料理の中の「江南料理」と呼ばれるものです。あまり聞きなれない料理名ですが、簡単に言うと、長江下流域の南側一帯である、蘇州、上海、杭州などで食べられる料理のことです。小籠包は上海料理がルーツになっているのは皆さんもご存知かと思います。この上海料理は江南料理をさらに細分化した際の一派と考えていいでしょう。

ちなみに、今回訪れた復興店は、SOGO復興店の中にありMRT忠孝復興駅直結。悪天候でも便利なのが便利です。また、天井がとても高く、開放感あふれる空間になっているのも快適。そして窓側の席であれば、台北市北部の眺望も楽しめます。確実に窓側の席に座りたいという方は予約時に希望してくださいね。

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【カニや季節の野菜が食べられます】

季節限定のメニューは2人前から10人前まで。価格は2,080〜22,800元(別途10%のサービス料がかかります。)今回は6人前の「花雕膏蟹六人合餐」(6,380元)をオーダーしました。今回のメニューの特徴は、カニと台湾の季節の野菜が楽しめること。秋の味覚をしっかりと味わえるのがいいですね。

【紫蘇梅桂花芋頭地瓜】

まずは前菜。梅紫蘇とキンモクセイで色付け、風味付けされたサツマイモです。紅芋かと思いましたがサツマイモなんです。しっかりと紫に染まっています。食べてみると、しっとりとしていてしっかり甘く、そして香ばしい。てっきり食後のデザートかと思ったほどですが、広報さん曰く「サツマイモはデザート扱いじゃないのよ」とのこと。あくまでも前菜なんだそうです。

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【胡麻拌茄肉】

皮をむいたナスを湯がいて冷ました後、ゴマドレッシングをかけた一品。みずみずしくフルーティーで、やはり何かの果物を食べているような優しい味。繊維質のある舌触りもするのですが、実際に噛んでみるとすぐとろけてしまいました。ゴマドレッシングの香ばしさもグッド。

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【蟹皇小籠包】

点水楼の名物、小籠包。この今回のメニューではカニみそ小籠包が食べられます。カニみそ小籠包自体はどこのお店でもよくあるメニューですが、こちらはクリーミーでまろやか。口いっぱいに贅沢なカニの風味が広がりました。お好みで生姜を合わせて食べてもいいのですが、個人的にはそのまま、タレもつけずに頂くのが良かったです。

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【蔥油餅】

中国料理を代表する「粉もの」である葱油餅。フワフワでモチモチ食感がたまりません。また、表面を油で揚げるように焼いているのでカリカリなのも面白いです。葱の香りも香ばしく、ご飯や麺の代わりになります。

【蔥燒蝦仁】

小ぶりのエビと葱を炒めて甘しょっぱいあんかけをかけた一品。プリプリのエビはこれでもかというくらい大量に入っているほか、葱もシャキシャキで満足度高め。比較的薄味の葱油餅と一緒に食べるがいいかもしれません。

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【花雕蒸膏蟹】

ワタリガニの一種であるノコギリガザミで、その中でも中国語で「紅蟳」と呼ばれる品種と卵豆腐に紹興酒のあんかけをかけた豪華なカニ料理。非常に香ばしいだけでなく、紅蟳は濃厚なカニみそとカニの卵がたっぷりで食べ応えがありましたよ。

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【沙公(椒鹽)2,980元】

別途単品で頼んだメニューです。蒸しあげたノコギリガザミ(中国語では「沙公」)をさらに油に通し、塩胡椒をかけたシンプルなもの。そういえば、日本でカニを食べる時はボイルすることが多い気がしますが、こちらは蒸しているので、実がホロホロで、ほぐしやすいです。ちなみに、広報さんの情報では紅蟳はカニみそや卵が多く、沙公は実が多いのが特徴なんだとか。料理によって使い分けているのが心憎い配慮です。

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【墨魚芋頭燒肉】

タロ芋と豚肉の角煮のイカスミ風味。イカスミというと自己主張が強くて、ほかの食材の味を覆い隠してしまいそうな勝手なイメージを抱いていたのですが、こちらは先にタロ芋と豚肉の美味しさがしっかり残り、後からイカスミの香りが漂いました。イカスミも生臭さなどはなく、逆に豚肉の油っぽさを絶妙に中和してくれ、さっぱりとさせている印象を受けました。初めて食べる味でしたが、イカスミのポテンシャルを感じる美味しさでしたよ。

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【酥炸翼豆】

翼豆というのは沖縄や小笠原でも栽培される「シカクマメ」という野菜。台湾では東部に暮らす原住民が食べる野草の一種で、一般的な食材ではなかったようなのですが、最近になり安定して仕入れることができるようになったので天ぷらとして提供しているそう。少しだけ苦味がありますが、肉厚でしっかりとした歯ごたえが楽しく、もりもり食べられました。

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【砂鍋醃篤鮮】

ベーコン、タケノコ、チンゲン菜などが入った醃篤鮮は、江南を代表する郷土料理のひとつ。乳白色の豚骨スープは濃厚ながらも油っぽさや独特の臭みがなく非常にすっきり。ベーコンやタケノコは厚切りでボリューム満点で、スタミナがつきそうな一品でした。

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【金沙茭白筍 675元】

新北市北部の三芝産マコモにアヒルの卵の塩漬けを絡めて炒めた金沙茭白筍も別途単品オーダー。台湾で生産されるマコモの8割は中部の埔里で栽培されているのですが、こちらでは三芝産のをあえて使用。三芝の水質がよく、埔里産と旬の時期が違っていることからだそう。大量の油で炒めているので、コリコリ感があり、程よい塩加減が食欲をかき立ててくれました。

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【酥炸花蓮壽豐鄉黑糯米年糕】

黒もち米を使ったお餅をさらに揚げたデザートです。こしあんのような色合いと甘さでありながら、外皮のサクサク感とモチモチ食感がベストマッチ!見るだけでわかるカロリーの高さが玉に瑕ですが、この美味しさは食べなきゃ損!お持ち帰りせず、熱々のまま頂いてください。

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【杏仁豆腐 180元】

日本人が大好きな杏仁豆腐。といっても、寒天が入ったゼリーのようなプルプルなものではなく、パンナコッタのような豆腐のようなしっとり系の本物の杏仁豆腐。添加物も入れておらず、シェフのこだわりを感じます。ほのかな優しい舌触りもさることながら、アーモンドの香りもほのかに漂い、お腹がいっぱいでも別腹に消えていく魅惑の美味しさを感じましたよ。

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【台北霞海城隍廟】中秋節に縁結びの月下老人を参拝してみた

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6月のことになるのですが、行天宮近くにある占いの館を取材した時、占い師さんに恋愛運が絶望的だということを伝えると、「旧歴の8月15日の午前中に月下老人をお参りするといい」とのアドバイスをいただき、10月1日に友人を誘って迪化街にある台北霞海城隍廟をお参りしてきました。

ちなみに、台湾に住んで15年、何度もこの廟の前を通ったことがありますが、しっかりと参拝したのは今回が初。その模様を記録したいと思います。

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【中秋節は月下老人の誕生日だった】

そうなんです。初めはなぜこの日を指定されたのかよくわからなかったのですが、後になって中秋節は月下老人の誕生日だったことを知りました。

午前10時30分ごろに迪化街に到着すると、黒山の人だかり。ちょうど直前に中山駅前の新光三越南西店の前を通りかかった時、週年慶(バーゲン)の初日で多くの人が集まっていて、それと同じような人の多さでした。いつもはない大きなテントも張り出され、廟側も多くの参拝客が来るのをしっかりと待ち構えていました。

縁結びの神様ということで、やはり女性ばかりなのかなと思いましたが、男性も結構いて7:3といったところ。よくわからない行列がたくさんでき、諦めようという気持ちも芽生えかけたものの、友人がなんとなく状況を把握してくれて誘導してくれました。

【「金紙と線香」「赤い糸」をそれぞれ購入して「お参り」】

で、大まかな流れはというと、まず「金紙と線香」を購入して、点火台で線香を焚きます。その上で「赤い糸」を購入して「お参り」します。

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「金紙と線香」と「赤い糸」が同時購入できればいいのですが、販売している場所は別で、それぞれ並ばなければなりません。線香に火をつけるのも同様。並ぶ列が多いので動線が少し混乱してしまってるのだと思います。とはいうものの、廟側のスタッフさんに聞けば、比較的親切に教えてくれるので、きちんと聞ければ迷うことはなさそうです。

で、目的は月下老人をお参りすることなのですが、一応合祀されている天公、城隍爺、義勇公、城隍夫人、菩薩にもご挨拶をします。まぁ、ぶっちゃけここが都市の守り神である城隍爺を祀る廟なので当然といえば当然なのですが。

そして、お参りが終わったら、最後に特設ステージに祀られている月下老人をお参りします。名前、住所、年齢、そして具体的な相手がいればその人の名前を、もしいなければ理想のタイプを心の中で念じます。具体的であればあるほど良いそうです。

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そして、最後に香炉に線香を投げ入れ、赤い糸を持って煙の中を三回円を描くようにくぐらせればお参りは完了。混雑していたのでトータルで一時間半かかったでしょうか。熱心にお参りするならそれ以上時間がかかりそうです。

最後に漢方薬で煎じたお茶をいただきました。友人曰く、良い運気が溜まっているお茶なので、ふーふーしないで熱いまま飲むべきだとのこと。息をかけると運気が飛んで行ってしまうからだそう。舌と喉を痛めつけながら飲む熱いお茶はドMな人であれば苦に感じられないはずです(←

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【台湾ファミマ】鼎泰豐コラボ弁当食べてみた

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「全家就是你家」(ファミマはあなたの家)のキャッチコピーでおなじみの台湾ファミマ。9月9日から台湾人だけでなく日本人にも大人気「鼎泰豐」とのコラボ弁当を販売しています。3種類出ているのですが、この度試してみましたので独断と偏見ながら感想をお伝えします。

【ポイントは鼎泰豐のシェフ監修のリーズナブルなオリジナル商品】

今回のコラボ弁当のポイントは、鼎泰豐のシェフが監修したという点。それと、どれも100元以内の価格帯で、鼎泰豐の魅力を取り込みながらもファミマだけでしか食べられない商品設定になっているということ……なんだとか。

【香腸香辣醬黃金蛋炒飯 89元】

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まずご紹介するのはソーセージと特製ラー油の金色タマゴチャーハン。

正直いうと、89元という価格設定はコンビニ弁当としてはお高め。ただ、ファミマに限らず、有名レストランとのコラボ弁当は概してこの価格帯なので、「とりあえず試してみるか」という感じで払える金額ではあります。

大きめのソーセージがたっぷり入っているのが魅力的。日本のコンビニ弁当は容器のかさ上げが顕著になっていると批判が上がっているようですが、こちらはぼちぼちのボリューム。

食べてみて真っ先に感じたのは「ご飯が油でギトギト」ということ。いや、別にこの商品に限らず、コンビニ弁当のチャーハンは基本ギトギトなんです。油は食欲をそそる効果がありますし、それはそれで美味しいんです。僕はお米を食べることが大好きなので、これはこれでアリだと思います。

だがしかし!鼎泰豐でチャーハンを食べたことがある方ならご存知かと思いますが、適度にパラパラなんですよね。かつてネット上で台湾で3番目に美味しいチャーハンと言われたそれを想像して食べてみると、どうしても落差を感じざるを得ません。

ただ、特製ラー油は香ばしくてグッド。日本で「辛そうで辛くないラー油」がはやったことがありますが、それに比べて適度に辛くて、この点はとても評価できました。

【雞肉香辣醬烤飯糰 38元】

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鰹出汁や特製ラー油などで作った特製ダレを染み込ませたという鶏肉の焼きおにぎり。

こちらの価格も割と高めだったのですが、僕が購入した時は、指定のドリンクと一緒に購入すると少し安くなるという割引をしていたので、リプトンのミルクティと一緒に購入。

袋を持った感じ、かなりぎっちり硬めに握られていたのと、焼きおにぎりと聞いて、外はちょっとカリカリで中はモチモチのニチレイの冷凍焼きおにぎりを想像していたのですが、実際にレンジでチンしたおにぎりを食べてみると、かなり柔らかめ。しかもご飯自体も薄味でした。まぁ、この点は台湾人向けの味付けかなぁと思ったものの、具である鶏肉はピリ辛の肉味噌と絡められていてジューシー。ご飯が薄味なのも納得の味付けでした。

ただ、おにぎり1つでは朝御飯としてもちょっと物足りない感じがするので、果物屋で買ったフルーツ(バナナ1本とかりんご1個とか)と一緒に食べてちょうどかなと思いました。小腹が空いた時のおやつにはピッタリです。

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【雞肉香辣醬炒麵 89元】

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エシャロット、醤油、烏酢などの調味料でチキン、野菜を炒めた香ばしい焼きそばです。

焼きそばといっても日本の中華麺ではなく、きしめんのような歯ごたえのある麺で、満足感が高いです。野菜もキャベツ、人参、キクラゲが入って、ボリュームたっぷり。芯の部分もしんなりで味が染み込んでいて美味しく食べられました。

そしてこちらも存在感のある適度な辛さの特製ダレが食欲をそそります。

油濃さも、多分チャーハンと同じくらいギトギトなのでしょうが、スルスルと食べられるので、さほど気になりませんでした。この点はチャーハンよりも好印象でした。

【普通の弁当よりも手間がかかってるそうですよ】

で、焼きそばを買った時にファミマのおっちゃんに言われたのは、チャーハンも焼きそばも、機械で炒めてるのではなくて、スタッフさんがきちんと炒めていて、各店に配分される量も他の弁当に比べて少ないんだとか。

正直リピートするかと言われたら特にという感じではあるのですが、一度は試してみる価値があると思います。「鼎泰豐」の味と思って食べるとがっかりするかもしれませんが、普段のファミマ弁当がレベルアップしたと考えると、十分によさがわかるのではないでしょうか?ぜひお試しください〜。

【熊吧 Chon bar】信義エリアの夜景を見ながら厳選されたお酒を楽しめるルーフトップバー

介風見聞録にお越しいただき、有り難うございます。介(すけ)です。

友人に誘われて訪ねた完全予約制のバー「熊吧」がとても素敵だったのでご紹介します。

【インスタ映え確実のお洒落なルーフトップバー】

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熊吧があるのはMRT市政府駅4番出口から歩いて1分の場所にある雑居ビルの屋上。1階はセブンイレブンなのでわかりやすいです。2階から6階までは宿泊施設になっています。入口に到着したらお店に連絡して、ドアを開けてもらいましょう。エレベーターで6階に上がり、さらに階段を上って入店します。

屋上にあるバーと聞いて、日本のデパートなどの屋上にあるビアガーデンを想像していたのですが、実際はとってもお洒落な写真映えする素敵空間でした。

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基本的にはカウンター席がメインになるのですが、ミニマムチャージ4000元から(休日は5000元から)6人が入れる冷暖房完備のテント席が利用可能で、小雨もしのげるので、グループでまったりくつろぎたい方はテントの利用がオススメです。

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また、眺望に関しては、残念ながら台北101は見えないのですが、W Hotelとデパートのブリーズセンター信義の高層ビルが聳えていて、煌びやかな光景がみられるほか、汐止、松山、内湖などの風景が楽しめます。

【お酒のプロフェッショナル選りすぐりのお酒が楽しめます】

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今回僕たちをもてなしてくれたのはオーナーの一人、台中豊原出身の景彦(かげひこ)さん。日本とフランスに留学経験があるほか、日本酒やワインの醸造に詳しく、特に日本酒に関しては利酒師や講師の資格まで取得してしまったプロ中のプロ。フランスボルドー、ブルゴーニュ産ワインや日本酒には絶対の自信を持っています。日本語も非常に流暢ですので、何を頼むか迷ったらお気軽にご相談ください〜。

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また、雨後の筍のごとく百花繚乱の台湾クラフトビールにも精通したスタッフによる厳選クラフトビールも豊富。一期一会の味を楽しめます。もちろん飲みやすいカクテルもあるので、どんなお酒が好きな人でも満足できる味に出会えるはずです。

お酒のお値段は200元台から。信義エリアのバーとしては比較的リーズナブルな価格設定なのも嬉しいです。

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ただ、注意しなければならないのは、やはり天候。テント席と調理場に面したカウンター以外はパラソルすらないので、通り雨の時は階段の踊り場に避難する必要が有ります。また、雨足によってはお店の営業自体が中止となってしまうことがあるので、天気予報は必ずチェックしてくださいね。また、営業開始前に営業中止になった場合には事前に連絡が行くそうです。また、寒い時期には防寒対策をしっかりとしてくださいね。

とはいえ、屋上の開放感と爽快感は本当に格別。お酒もいいものだけを置いているので、ぜひとも足を運んでみてくださいね。

 

熊吧 Chon bar

台北市信義區忠孝東哭五段71巷6號7樓

0908-160-912

20:00~1:00(五,六~2:00)

 

 

インリンさんが家に来た!台湾で借りてる部屋の話

介風見聞録にお越しいただき、有り難うございます。介(すけ)です。

実はですね、この度タレントのインリンさんのyoutubeに出演させていただきました。もう5年以上の付き合いになる友人が台湾でインリンさんのマネージャー業務をしていて、そのご縁で僕が住んでいる部屋を紹介するということになりました。今回はその撮影裏話と実際に借りているお部屋の話をしようと思います。

【割と行き当たりばったりだけどサクサク進む撮影】

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撮影のお話が舞い込んだのは撮影日の2週間くらい前。友人から台湾に住んでいる日本人のお部屋紹介をする企画があるということで「お伺い」がありました。といっても、実はこの友人はかつて台湾で発行されている日本語雑誌の編集をしていて、その雑誌で同様の特集があった時に、紹介されていた部屋があまりにも上流階級過ぎていて、「僕に声をかけくれればよかったのに〜」と言っていたことを覚えていたようなんです。で、具体的な撮影日が決まったのが撮影の一週間前。お伺いの時点で一応話のネタになりそうなポイントを何点かお伝えしたのですが、特にどんな風に撮影が進行していくかの言及はなく、実際に部屋に到着してから色々考えましょうということになりました。

待ち合わせの場所となった我が家の最寄駅前のコンビニでインリンさんとお会いしたのですが、もうね、本当にお美しい。

ここではっと気がついたのですが、こんなにお美しい方をこの後非リア充の台湾ヲタの家までご足労をおかけするだなんて、本当に申し訳ない、というか恥。後悔の念がこみ上げてきました。しかしながら、まぁ、時すでに遅しですわ。

取材の日に大急ぎで掃除をしたのですが、10年近く住んでいるので物が多い多い。付け焼き刃で片付けられるわけもなく、超生活感アリアリの部屋を半永久的に映像として残すことになりました。まぁ、飾りっ気のないリアリティなアラフォーの部屋というのがわかっていただければと思います。(恥

で、家の入り口に来たところから早速撮影がスタート。勿論初見の場所ですが、台本もなく、インリンさんは直接見たままを喋っていきます。途中うまく話せないところがあっても、編集点をその場で作って仕切り直し。臨機応変にパパパパパっと撮影。そのスピード感にただただ圧倒されるばかりでした。

てっきり家の前ではインリンさんだけが喋って「それでは早速お邪魔してみましょう〜」という挨拶だけで終わるのかと思ったら、急遽僕が出演しなければならない状況に。それが僕のyoutubeデビューシーンとなりました。

その後も基本的にはすぐにカメラを回せる状態にしていて、インリンさんが思ったまま、感じ取ったまま撮影が進むといった状況。この行き当たりばったり感がyoutubeならではの面白さなのかもしれません。とはいえ、多分インリンさんの頭の中には撮影しながらどういった編集をして、どういった作りになるのかしっかりわかっているのでしょう。

しかし、慣れてないし、事情が分からない僕は割と大変。笑

窓を突然ガラッと開けられ、干していたパンツががっつりカメラに映されてしまったというのもご愛嬌でしょうか。笑

実際に仕上がった映像を見ると、うまく編集されていたので一安心です。笑

撮影後にインリンさんと友人を交えてお話しする機会があったのですが、僕の部屋はお二人の家と比べて日本色がほとんどないそう。あまり在台日本人の友人がおらず、部屋にお邪魔することもないので、意識することもなかったのですけれど、どうやらそうらしいです。

【住み心地は最高】

 さて、今回youtubeで紹介することになった部屋なのですが、元々は大学院在学中に借りたのがきっかけです。初めは寮に住んでいたものの、修士課程を2年で卒業できなかった僕は、3年目に賃貸の部屋を借りました。今の部屋は2回目に借りたもので、住み心地がいいので大家さんに追い出されるまで住み続けようと企んでいます。

専用の浴室とトイレが付いている「套房」という形式の部屋(トイレ・シャワーが共同のものを「雅房」と言います)で、キッチンはありません。同じフロアにはほかに同様の部屋が3部屋あり、ベランダにある洗濯機と冷蔵庫は共同です。

もともとあまり部屋に対してたくさんの要求があったわけではなく、とりあえず「套房」「比較的防音がしっかりしている」「シャワーの水圧が高い」「トイレの排水がしっかりしている」ということを重要ポイントとして選びました。

台湾の学生向けの部屋というのは、元々大きなフロアの家に大家さんが仕切りを作って貸し出していることが多く、場合によっては隣の部屋との壁がベニヤ板一枚だけということがあるんです。実際に先輩がそんな部屋に住んでいたんですが、咳をしたり鼻をかんだりする行為にも隣人に気を使わなければならず、不自由極まりなかったんですね。

そして、シャワーの水圧については、一つのフロアを複数人に貸し出しているため、一度に数人がシャワーを浴びたりすると、水圧が低くなるということも聞いていました。なので、内見の際に実際に水道を使わせてもらって通常時に十分な水圧があるところを探しました。

トイレについてなのですが、台湾のトイレ、一度にしっかり流れてくれないことが多いんです。あと、やっぱりトイレットペーパーは流したいということで。まぁ、少し待って2回流せばいいんですが、水の無駄になりますし、水圧が低かったら待つのにも時間が掛かるので、やはりここも内見で実際に流してみて決めました。

これまで大学関連で知り合った日本人だと、浴槽とキッチンがあることを最低条件とする人が多かったのですが、僕は使わないと割り切りました。結果的に家賃の安い部屋が見つかったのだと思います。

今の部屋の大家さんは水電工と呼ばれる電気屋さん+水道屋さんみたいな仕事をしているおっちゃんで、入居前にはクーラーをプロの技で清掃してくれたり、温水器や配管などで問題が起きてもしっかり直してくれます。

あと、以前のルームメートの話では、半年くらい家賃を振り込むのをすっかり忘れていてもなんの催促もしてこなかったという大らかさがあるみたいです。笑

おかげさまで大家さんと良好な関係が築けているのと、今の部屋にとても満足しています。

ただ、映像を見た方はお分かりと思いますが、本当にものが多くて収納がうまくできていないので、もう少しおしゃれに改造できないかと考えていますが、、、まぁ、このままなんだろうなぁと思っています。

何の役に立つかわかりませんが、台湾の暮らしぶりの一例をわかっていただけたら幸いです。

国内線に進出したタイガーエア台湾搭乗記《澎湖→台北》

介風見聞録にお越しいただき、有り難うございます。介(すけ)です。

先日、訳あって澎湖へ2泊3日の旅行をしてきました。台北から飛行機で行ったのですが、帰路で国内線に進出したタイガーエア台湾の便に搭乗することができたのでその記録をしたためたいと思います。

【特筆すべきタイガーエア台湾の国内線運航】

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タイガーエア台湾は、2013年に台湾で初めて設立された格安航空会社(LCC)で、現在はチャイナエアラインの100%子会社です。これまでは台湾から日本、韓国、マカオ、フィリピン、タイなどへの国際線だけを運航していたのですが、コロナ禍の影響でほぼ運休状態となってしまいました。

そんな中、防疫面で成功したと言える台湾では国内旅行が盛況となり、台湾本島と離島を結ぶ航空需要も増加。通常はマンダリン航空が運航している台北(松山)・高雄−澎湖・金門線に、2020年の夏ダイヤからタイガーエア台湾がマンダリン航空の増便分を運航するようになりました。どちらも同じチャイナエアライングループだから成せる業ですが、これまで国際線専門だった航空会社が、マンダリン航空便として国内線に進出したということは、交通マニアとしては非常に「胸熱」な一大事であります。

マンダリン航空の機材は、ターボロップ機のATR72-600(70席)とジェット機のエンブラエル190(104席)。それに対してタイガーエア台湾はエアバスA320(180席)と圧倒的輸送力を持っています。しかも今回乗ったタイガーエア便は、20分後にマンダリン航空のE190を使った続行便が飛んでいるのにもかかわらず満席となっていて、急増している離島需要の大きさがわかります。

(補足:台湾の国内線はエバー航空傘下のユニー航空も運航しています。通常はATR72−600での運航が多いですが、現在はタイガーエア台湾のエアバスA320よりさらに大きいエアバスA321−200(184席)での運航も行っています。)

【機内サービスはマンダリン航空に準ずるもの】

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タイガーエア台湾の国内線進出は、台湾ではニュースになり、マンダリン航空のウェブサイトでもタイガーエアとの連携で増便しているとの情報が掲げられていたのですが、便名はマンダリン航空のAEが冠されているだけで、タイガーエアとマンダリン航空のコードシェアというわけではなく、あくまでもマンダリン航空便としての運航でした。(機材だけでなく乗務員さんもタイガーエアの方でタイガーエアの制服を着用していました)

シートポケットには安全のしおりだけ。以前高雄−成田線に搭乗した際には、機内誌のほか、免税品カタログと機内販売パンフレットが入っていましたが、なし。エチケット袋も入っていませんでした。ちなみに機内誌に関してはマンダリン航空の機内誌が客室最前列の仕切板のポケットに数冊入っていたので、降機の際に頂いてきました。

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機内アナウンスは中国語、英語、台湾語のほか、担当のCAさんが客家人だったのでしょうか、少しだけ客家語のアナウンスもありました。

飛行時間が短いので、離陸後ほどなくしてドリンクとおしぼりのサービス。行きに乗ったユニー航空便ではお茶とパイナップルジュースが選べたのですが、こちらは台湾の食品大手「愛之味」製造のマンダリン航空のロゴが入った無糖麦茶一択。まぁ、通常のタイガーエア便ではドリンクは有料になるので、それを上回るサービスと言えるでしょう。

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ドリンクを回収し終わるとすぐに着陸態勢へと入り(多分新竹上空あたり)、最終的に飛行機は予定よりも5分早い40分で台北に到着。あっという間の時間でしたが、海外旅行ができなくなったこのご時世で、飛行機に乗りたいという航空マニアの望みを少しでも叶えることができて大満足でした。

今後海外旅行が再び自由化されれば、このタイガーエア台湾の国内線も運休することになると思うので、マニア目線で見れば貴重な体験となりました。

【タイガーエア便を選ぶデメリット】

さて、マニア的にはぜひ乗っておきたいタイガーエア台湾の国内線ですが、デメリットが一つだけありました。

それは、

シートピッチが通常のマンダリン航空の機材より狭いということ。

ATR72−600は30インチ、E190は31インチになのですが、タイガーエア台湾のエアバスA320は28インチ!!!微妙に狭いのです。

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まぁ、短足の僕には関係ない話なのですが、狭さを感じる人もいるかもしれません。台北−金門線でも1時間のフライトなので辛いと思うことはないとほぼ思いますが、足の長い方はご注意くださいませ。

 

香港情勢を見ていて気をつけたいこと

介風見聞録にお越しいただき、有り難うございます。介(すけ)です。

香港版国家安全維持法が施行され、8月10日には蘋果日報の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏や活動家らが一斉に逮捕される事態に発展しました。毎日衝撃的なニュースが飛び込んでくる香港情勢を見ていると、どうしてもネガティブな感想を抱いてしまいがちではありますが、僕は気をつけたいと思っていることがあります。それは無意識に口にしてしまう心ない言葉。

【無意識に口をつく言葉の持つ攻撃力】

昨年から続くデモの暴力的な鎮圧、香港政府の圧力、国安法の施行と、本来保証されていたはずの自由が脅かされている香港。産経新聞は7月1日、藤本欣也特派員が「香港は死んだ」として、一国二制度の事実上形骸化したことをセンセーショナルに伝えました。

また、別のメディアを見ても「香港は終わった」「香港が香港でなくなる」といった記述を目にします。八方塞がりな香港の状況を衝撃的な一言で表しているこれらの言葉は当事者である香港人から発せられたものもあるとはいえ、僕は、僕を含めた外国人が気安く言ってしまうことに非常に抵抗があり、注意しています。

あえて言うまでもないことですが、最前線で日々戦っている香港人を前にして、同じことは口が裂けても言えないからです。すでに精神的、肉体的に疲れきっている彼らにとって、傷をえぐるような心ない言葉にしか聞こえないはずです。

【同じことは東日本大震災の福島でも】

香港をめぐる一連の発言を見て、東日本大震災後に台湾で流行した反核スローガンを思い出しました。それは「反核,不要再有下一個福島」(反核、第二の福島なんていらない)というもの。

エネルギー資源の乏しい台湾。全国3カ所に原子力発電所があり、4カ所目となる龍門発電所の建設が進んでいました。震災後に反核の声が高まり、この龍門発電所は建設凍結となるわけですが、その反核運動で大きく叫ばれたのが、この福島に関するスローガンでした。今でもカフェや個人経営の書店などでは旗が掲げられていたりするのですが、このスローガンが震災後も福島で暮らす人たちを大きく傷つけたというのです。

以前取材した福島出身の女性は「このスローガンがあることによって福島は汚染されてしまい、もう人が住めない場所になっていると言われている気がする。でも、そこには実際の被害や風評被害に負けず、復興に立ち向かっている人たちがたくさんいる」と話していました。

香港にだって、埼玉県や愛知県の人口に匹敵する700万人以上の人たちが未だに暮らし続けているんです。「死んだ」「終わった」というのは彼らを無情にも突き放していることに変わりがありません。

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【自虐的な言葉の裏に隠された本音】

香港人がいう「香港は終わった」という発言。これを聞いて思いついたのは、ゲイが非マイノリティの人に対して自分のことを「ホモ」や「オカマ」という蔑称で呼ぶことです。自虐的な言葉をあえて使うことで場を盛り上げたり、重い雰囲気を変えたりという効果があり、マツコデラックス氏もテレビ番組でよく発言しているのを拝見します。ただ、我々は当然のことながらこれらの言葉を額面通りに受け取らないように注意をしなければなりません。面白がって使うことはもってのほかです。

香港ではSNS上で「我哋真係好撚鍾意香港」(やっぱり香港が好き)というハッシュタグを目にするようになりました。僕の友人も「前は台湾に移住しようとか考えていたけど、こんな状況になって、やっぱり香港が好きだってことに気づいた」と話しています。

香港にはまだまだ大きな力があると信じています。そして、一縷の望みにかけて、現状を打破し、悲しみを最小限におさえられることを祈っています。

外国人としてできることは限られていますが、中国語が理解でき、香港に多くの友人がいる人間として、香港で起きていることについて、これからも注視し続けていこうと思います。

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台湾で自動車免許を取りました

介風見聞録にお越しいただき、有り難うございます。介(すけ)です。

2週間に一度は更新できればいいかなと思っていたものの、気がつけば1年以上放置していました。(汗)重い腰を上げてせっかく立ち上げたブログをこのままにしておくのは良くないという妙な罪悪感に苛まれ、再びMacBookに向き合っています。

 

さて、今回のお話はタイトルの通り、「台湾で自動車免許を取得しました」というものです。

スクーターの免許は2016年に台湾で取得して、スクーター通勤をしていたのですが、元々東京生まれ東京育ち(都下ですが)で、台北暮らしという環境上、交通の便利さから、自動車の必要性をあまり感じたことがなく、僕と親しい台湾の同年代の友人らも免許を持っていない人が圧倒的に多かったので、これまで免許が欲しいという欲求がありませんでした。

とはいうものの、今年4月に台湾人2人とベトナム人1人とともに車で中部旅行をした際、運転できたのはまさかのベトナム人の友人(しかも方向音痴)だけで、4日間の行程すべての移動を彼に任せることになってしまい、非常に大きな負担をかけてしまいました。そんなことがあり、やはり遠出をするなら自分が免許を持っていた方が後々いいだろうと思い、免許の取得を目指すことになりました。

【AT限定なら16,500元】

まずは自動車学校選びですが、我らが文山区には文山駕訓班というのがあり、平日の退勤後にも間に合うし、家から近いという理由で迷わずそこに決定。グーグルさんの評価では近隣の教習所より点数が低かったのですが、結論から言うと特に嫌な思いをしたことはありませんでした。

費用は訂金という名の入学金3,000元とオートマ限定免許の代金13,500元。もっと安いところもたくさんあるようですが、毎日通うので利便性を第一に考えました。代金はこれでも高くなったとのこと。それでも日本の費用に比べたら驚くほど安上がりです。あらかじめ指定された診療所で非常に簡単な身体検査をした上で申し込みをします。1コマの授業は50分。基本は平日に毎日技能の授業が1コマあり、土曜日に学科の授業が3コマ5週間にわたって行われました。希望に応じて土日に各日3コマの技能授業をすることも可能だそうですが、追加料金がかかるみたいです。

年齢層は卒業を控えた高校生や大学生が主でしたが、僕のようなそれなりな歳の人もチラホラ。そして意外だったのは、東南アジアから出稼ぎに来ている感じの若者も数人いました。英語での技能授業も行っているそう。ちなみにカウンターのお姉さまの話だと、今の台湾はほとんどがオートマ限定で免許を取るらしく、毎回100人の生徒のうち、マニュアルを習う人は2人くらいなんだとか。あと、以前も日本人留学生の生徒がいたそうなのですが、免許を取得せずに帰国したという話も聞きました。

あ、そうそう、僕はそれなりな歳のおっさんなのですが、カウンターのお姉さま2人にとても可愛がっていただきまして、なにかと気にかけてくれてくれました。アットホームな雰囲気がすごく良かったです。

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【基本放置プレイで自由な教習】

で、 技能授業の教官は原則として固定。僕を担当してくれたのは教官歴30年のおっちゃんで、過去には軍で輸送用のトラックなどの運転指導にも当たっていたんだとか。毎日顔を合わせるので、自然と親しくなります。

教習車はヤリス。以前はマーチだったようですが、近年車種変更があったよう。そして1週間ほどして一通りの動作ができるようになると「あとは一人で頑張って」と単独でコースに放り出されます。助手席にも座りません。まさに今流行りのリモート教習。一度S字で縁石に乗り上げてしまった時はLINEで呼び出して助けてもらいました。

ここに限らず、台湾の教習所はどこも基本放任主義のようです。特に僕の教官は教習所内の雑用もこなしていて、ある時は事務室の電球を取り替えていたり、センサーの調整をしていたりとまさに自由。でも、逆にそっちの方が気が楽でした。自己流の変な癖がついてしまっていたら大変ですが、結果的にはそんなこともありませんでした。

とはいえ、見るところはしっかり見ていて、たまにふっと近づいてきては「さっきのカーブ、ハンドル切るタイミング遅すぎ。路側帯踏んだら減点だよ」とか「左右確認忘れただろ?」と指摘してきました。見られたくない時に限ってちゃんと見てたのが悔しい。ぐぬぬ……。

あと、本来土日は追加料金が必要なのですが、僕の教官は土日にも生徒がいたらしく、「来たかったらおいで。平日より生徒が少ないから練習しやすいよ」ということで、何度か追加料金なしでお世話になりました。

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教習車も基本的には固定。27番に乗ることが多かったです

台湾の教習所の敷地なのですが、後々調べてみた日本の教習所よりも非常にコンパクト。一方通行の周回ルートで、交差点はありませんでした。 あったのは、45メートルの直線道路(マニュアル車のギアチェンジ)、2車線道路(進路変更)、車庫入れ、縦列駐車、S字カーブ、坂道発進、踏切といったところ。交差点での優先判断やクランクもなし。日本と違うのはS字で、前進したのち、バックで出てこなきゃいけないという点でしょうか。

路側帯の外側にはゴムセンサーが敷かれていて、これを踏んでしまうと「パオパオパオ」とけたたましくサイレンが鳴り響き、減点を知らせてきます。これ、本当に心臓に悪かった……。

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憎きセンサーを踏むとここからサイレンが鳴ります

学科の方はというと、教習所の教官が自動車の仕組みや交通規則を教える回があったり、外部から招いた専門家から事故の対処の仕方などを教えてくれる回がありました。日本では救護訓練の一環で心臓マッサージの仕方やAEDの使い方を教わるそうですが、ありませんでした。「あなたは心臓マッサージをお願いします。あなたは救急車を呼んでください。あなたは交通誘導をお願いします」とかやりたかったんですがね……。

【路上教習は1回20分のコースを6回走っただけ】

さて、台湾は長い間、教習所内で行われる教習を受け、そこで行われる検定試験で合格すれば免許が取得できました。つまるところ、日本でいう仮免試験が本試験だったという訳です。台湾の素晴らしい交通事情を知っている方なら「なるほど、それでか」と色々と合点がいくはずです。ただ、さすがにそれではやばいと気づいたかどうかはわかりませんが、2017年から従来の方式にプラスする形で路上教習と試験が行われるようになりました。

ただ、路上教習に進むための仮免試験は特段なく、教習所内での規定の授業時間を修了し、教官が「大丈夫そうだ」と思った日から敷地外へと繰り出します。この時ばかりは教官も助手席に着席。わかっていたことですが、縦横無尽に走るスクーターをかわしながら走るのはまさに恐怖。基本的に練習で走るコースがそのまま検定のコースになるので、ポイントをチェックしながら走ったのですが、実際にはたった6回、計120分走っただけで検定試験へと挑むことになりました。正直なところ、不安で仕方なかったのですが、教官曰く「大丈夫大丈夫、路上試験は余程のことをしなきゃ落ちないから」ということで不安をぬぐいきれないまま試験日となりました。

【ついに来た学科試験】

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貸切バスにドナドナされて行きました。ここに来るのはスクーターの免許取得以来

試験は学科と実技があります。学科は同期の生徒みんなそろって士林にある免許センターに赴いて団体受験します。試験日は平日の午前。学校や会社がある人は休みを取らなければいけません。僕も有給を取得しました。

試験内容は道交法や自動車の仕組み、運転技術に関するもので、パソコンを使った選択式。問題は入学時に教習所から渡された冊子に一覧が掲載されていたほか、免許センターのウェブサイトからでも閲覧できます。内容さえ覚えてしまえば、それほど苦ではありません。とはいえ、中国語読解力が乏しい僕は、問題に一通り目を通すだけでも一苦労。試験日1週間前から冊子を読み始め、5日かかってやっと読み終わりました。

安心設計なのは、教習所や免許センターのウェブサイト、携帯アプリで模試が受験できること。週末を利用してやりこんでいたら毎回90点台を叩き出せるようになり、そのおかげか本番では過去最高の100点を獲得!中国語の試験でもこんないい点数は出したことがなかったので、いい気分でございました。やったよお母さん!(謎)

そうそう、免許センターでは日本語でも試験が受けられます。実際に一度模擬試験を受けてみたのですが、やはり台湾の道交法を理解している必要があるのと、試験内容の一覧は中国語しかないようなので、何も知らない状態で突然試験を受けても合格するかどうかは未知数です。

勉強していて気付いた日本と台湾の違った点は、高(快)速道路の走り方。「高、快速公路之內側車道為超車道。但小型車於不堵塞行車之狀況下,得以該路段容許之最高速限行駛於內車車道」とあり「高(快)速道路の内側車線は追い越し車線であるが、小型車は渋滞が起きていない状況下では速度制限を守った上で内側車線を走ってよい」と書かれていたんです。追い越しが完了したらすぐに走行車線に戻らないといけない日本とは違うんですね。

【ドッキドキの技能試験】 

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学科試験に合格できたので、実技の検定試験に進むことができました。仮に学科試験が不合格になると、技能試験は受けられず、約半月後に再試験となるみたいです。学科試験の後に教習所に戻って試験となる生徒もいましたが、僕の場合は翌日の試験となりました。

免許センターから招かれた試験監督は、まぁ、その、無愛想。いや、それだけ公正公平ではありますが。でも、教習所内であれ、路上であれ、基本的には普段の教習ルートと同じコースを走るので、特段難しいというわけではありませんでした。ただ、やはり緊張しますよね。特に乗車前や出発前の確認作業は忘れがちで発進前の脱落者が続出。実感としては15人に1人は不合格になっていた感じがします。

僕はというと、自信がなかったものの教習所内で90点台、路上で80点台とごくごく普通の成績で無事一発合格。晴れて免許証を手にしました。

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