介風見聞錄

台北に暮らす「介(すけ)」のあることないこと。

【台湾日和】台北に誕生したセレクトショップ こだわりの台湾小物がいっぱい

介風見聞録にお越しくださり、ありがとうございます。介(すけ)です。

最近は搭乗記ばかり投稿していますが、今回は僕の大切な台湾人の友人が2023年11月、台北にオープンさせた素敵なセレクトショップをご紹介します。

その名は「台湾日和」。

インスタグラムで台湾の旅行情報や文化の魅力を発信していた台湾人オーナーが、台湾の素敵な小物やグッズを扱うリアル店舗をオープンさせました。

日本人の好みをしっかりと理解しているからこその独自性が発揮されているお店です。

↓台湾日和のインスタアカウントはこちらから。

 
 
 
 
 
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【台北観光で人気の大稲埕エリアにオープン】

台湾日和があるのは、日本人観光客に人気の迪化街(てきかがい)に並行して伸びる延平北路二段。にぎやかな迪化街からはとは違って落ち着いた雰囲気があり、カラスミの人気店、永久號からすぐの位置にあります。

迪化街や延平北路二段の一帯は大稲埕(だいとうてい)と呼ばれ、清朝時代から栄えた歴史ある地域です。

お店はコンパクトながらゆったりと商品を見られる空間で、この後詳しくご紹介しますが、簡単なギャラリーやイートインスペースもあります。

【オーナーは日本人の好みを知り尽くした旅行の達人】

オーナーは台中市豊原出身のヒカルさん。日本での留学経験や日系企業での勤務経験があり、日本語が堪能です。とってもフレンドリーで、気配り上手なナイスガイ。僕にとっても頼れる兄貴です。

台湾各地を旅しており、旅行や文化の知識が豊富。もちろん、店内の商品はヒカルさんが厳選したものなので、商品の魅力もしっかりと説明してくれます。

正直な話、台湾各地には観光客向けのセレクトショップはどこにでもあるわけですが、実際のところ、台湾の人でも台湾のさまざまなことに詳しく、日本語できちんと良さを説明できるという人は限られていたりするんですよね。台湾日和でなら納得した上で商品を購入できると思います。

 

【オリジナル商品も要チェック】

セレクト商品以外にオリジナルグッズも取り扱っています。お薦めはオリジナルTシャツ。台湾のレストランで見かけるメニューを連想させる文字や「不要加香菜(パクチーを入れないでください)」などの中国語フレーズ、台湾語のスラングをプリントさせたものなど、ダイレクトながら、台湾に詳しい人なら思わず笑ってしまう台湾らしさ全開のデザインで、コレクションしたくなるほど。僕も何点か所有しています。

台湾の廟、順澤宮のキャップは、ひょんなことから運気が上昇するとネット上で話題になったもの。デザインの面白さだけでなく、隠された理由があるものも多く、ぜひともヒカルさんとの会話を楽しみながら商品選びをしてみてください。

【疲れたら台湾コーヒーや台湾茶でほっと一息】

店内のイートインコーナーでは、台湾コーヒーや台湾茶、ヒカルさんの奥様お手製のスイーツが味わえます。

歩き疲れた時や急な雨に降られた時などにほっと一息つけるのは嬉しい限り。

このイートインコーナーを使ってワークショップなどのイベントも開く可能性があるということで、今後の情報に注目してくださいね。

日本人写真家が台湾で撮影した作品も飾られています。もちろん作品の購入も可能です。

今後もさまざまな台湾の良い商品を取り扱う予定の台湾日和。近々台湾旅行をお考えの方、台湾在住の方で日本帰国時にお土産を購入予定の方、ぜひ実際に足を運んでみてくださいね。

【台湾日和】
台北市延平北路二段41號
営業時間10:30〜18:30 毎週火、水曜定休

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【チャイナエアライン】台北桃園→マクタン・セブ エアバスA321neo型機 エコノミークラス搭乗記

介風見聞録にお越しいただき、ありがとうございます。介(すけ)です。

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友人に誘われ、初めてフィリピンのセブに行ってきました。約10年ぶりにチャイナエアラインに乗ったので、今回は往路の様子をお届けしたいと思います。

【台湾の良さが味わえるラウンジ】

チャイナエアラインは搭乗する路線によってチェックインするターミナルが分かれているので注意が必要です。

基本的には第1ターミナルからの出発なのですが、米国、カナダ、日本、オーストラリア、ニュージーランド、中国路線は第2ターミナルからの出発です。

今回は第1ターミナルの利用。旅仲間がチャイナエアラインの上級会員だったので、優先チェックインを享受させてもらいました。

朝8時の便で6時に空港着。前回香港に行った時とほぼ同じ時刻。出国には約10分かかりました。

で、第1ターミナルでチェックインしたものの、なぜか搭乗口は歩いて約15分程度かかる第2ターミナルの端っこ。昨年スターラックスで東京に行った時と近い位置でした。

チャイナエアラインは桃園空港に全部で4つラウンジを持っています。第1と第2にそれぞれ2つずつ。いずれも出国審査を終わった後の場所と、搭乗口に近い場所にあります。

今回は第2ターミナルD4搭乗口に近いラウンジを利用しました。

第一印象は「明るい」。天井が高くて開放的と言えば聞こえは良いですが、なんとなく落ち着かない印象。とはいえ座ってしまえばそこまで気になりませんでした。

スタッフさんが座席までエスコートしてくれ、メニューを渡してくれます。最初のオーダーはスタッフさんに直接伝えるのですが、それ以降に追加注文するなら携帯電話でテーブルに設置してあるQRコードを読み取ってオーダーします。

朝昼晩で提供されるメニューが異なるようで、友人の薦めで牛肉麺を注文。友人はお粥。

牛肉麺はすっきりとした味わい。八角などの香辛料が嫌いな人でも食べやすく、量が少なかったので2口で完食。お粥は海鮮のだしがしっかり。ご飯の粒はなく、ドロドロした香港風のお粥で、こちらも飲むように食べられる感じです。

あと、写真右上に見えるのはチキンエキス。友人が栄養補給として飲むのが好きらしく、なんとなく台湾的。

お酒類。さりげなく台湾が世界に誇るカバランウイスキーがあるのがグッド。

点心、春雨、ご飯。とりあえず基本的なものは置いてあります。

追加で胡麻だれと肉みその麺をいただきました。あと、こちらにもあったタピオカミルク。キャセイのラウンジに比べて、モチモチ感が強く美味。

スイーツとチョコレート味のハーゲンダッツもありました。

【おしゃれで優雅さを感じる機内】

ピーチアビエーションやタイガーエア台湾などのLCCだけでなく、キャセイパシフィック航空などのフルサービスキャリアでも導入著しいエアバスA321neo型機。チャイナエアラインは操縦室の窓周りが黒く塗装されていてスタイリッシュに感じます。

搭乗直前にイヤホンが配られるんですね。普通に持ち帰って使えるやつ。

チャイナエアラインのエアバスA321neo型機はプレミアムビジネスクラス12席(フルフラットでシートピッチ61インチ)、エコノミークラス168席(120度リクライニングでシートピッチ31インチ)。

ビジネスが12席というのはエバー航空A321型機とスターラックス航空A321neo型機の8席に比べて多いのがポイントです。

さらにチャイナエアラインのは隣り合った2席が足元から若干放射状に配置されています。隣の席との仕切りもしっかりしていて、見知らぬ人と隣り合わせてもそこまで気にならなさそうです。

エコノミークラスのシートピッチはエバー航空のA321で31〜32インチ、スターラックス航空のA321neoで30〜31インチらしいので、チャイナエアラインは平均値。足元にも余裕があります。

モニターも非常に大きい印象を受けました。

【丁寧で優しいサービス】

搭乗してまもなく、上級会員の友人の元にパーサーさんが挨拶。「水かお茶はいりますか?」と聞かれ、僕もおこぼれに預かり、ウーロン茶をいただきました。

離陸後は宜蘭から太平洋に抜けて南下。台東付近でさっそく食事のサービスが始まりました。

メインは豆腐魚排飯(豆腐と魚のステーキ)か茄汁雞肉麵(トマトソースのチキンパスタ)が選べて魚排飯をチョイス。

魚排飯はコッテリ醤油ベースの味付け。いわゆる紅燒。台湾ではお馴染みの味で、ご飯が進みます。あえて難点を挙げるとするなら、ちょっと油っこいか。

湯葉やキクラゲ、ニンジン、セロリが入ったサラダはまさに台湾のお弁当のおかずでありそうな味。

正直台湾に住んでいると目新しさはないけれど、安定した台湾の味。台湾人ならこの味付けに抵抗はないでしょうし、台湾が好きな日本人なら「飛行機の中から台湾を感じられる」ってことで良いかもしれません。

ドリンクはCAさんがお勧めしてくれたピーチのスパークリングジュースをいただきます。桃の(化学的な)香りが良く、甘くて美味しい。

機内食についてるお菓子もそうなのですが、台湾のドリンクスタンド、五桐號とのコラボレーションなんだそうです。こういうオリジナリティは嬉しいですね。

ちなみにお菓子はタピオカミルクティー味のパイのようなもの。しっとりしていてフワフワプニプニの食感が味わえ、普通に売っていたら買いたいと思える一品でした。

そしてこれまでのサービスを受けた感じとして、チャイナエアラインのCAさん、とても丁寧な印象を受けました。

搭乗の際も、飛行機に乗り慣れない乗客に対して席の探し方を簡潔ながら丁寧に教えていたり、食事の説明もゆっくりはっきり話しているCAさんが複数いらっしゃってとても好感が湧きました。

ここは効率と速度重視でテキパキサービスが行われるキャセイとは違うなぁと感じた次第。この部分は台湾と香港の違いとも言えるかもしれませんが。

バシー海峡の真ん中あたり、ちょうど食後のドリンクの時間というところで少し気流が乱れてベルト着用サインが点灯。トレイの回収のために出てきたワゴンも一度退却する事態に。

その後すぐに落ち着き免税品販売の時間。とは言え、早朝便のせいなのか、実はあまり台湾人が乗っていなかったからなのかは分かりませんが、あまり購入している感じはありませんでした。

そして「し」の字を描くように大きく旋回しながらセブに着陸。美しい島や海が眼下に見えて到着前から「南の国に来た!」という感情がたかぶりました。着陸前の自動放送は雑音が多く全く聞こえなかったのは謎です。

セブ空港は非常にコンパクト。日本人はノービザでフィリピンに入国できます。台湾人はビザが必要です。

入国時には事前にネットで入国カードに相当する「eTravel」を登録する必要があるので忘れずにお願いしますね。

 

フライト時間は3時間。台北から東京に行くのと変わらないですが、台湾とフィリピンは時差がないので、現地に到着しても、体感的には早く着いたように思えます。また機内サービスは非常に余裕を持って進められているなと感じました。

久しぶりのチャイナエアラインの旅、新たな発見があって楽しかったです。近日中に復路の様子もお伝えしますのでご覧いただけたら嬉しいです。

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【キャセイパシフィック航空】香港→台北桃園 エアバスA350-1000型機 ビジネスクラス搭乗記

介風見聞録にお越しくださいまして、ありがとうございます。介(すけ)です。

4泊3日の香港旅行を終え、後ろ髪を引かれる思いで台北に戻ります。

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前々から気になっていたのですが、毎回海外旅行に出かけて台湾に戻る時、オンラインでチェックインができないんですよね。理由は明白で、僕の国籍が日本なので、台湾で旅程が終了するチケットの場合は、滞在資格の有無の確認が必要になるからなのですが。

一応キャセイのウェブサイトには個人情報登録の部分に日本の在留カードに相当する居留証情報を登録する項目があるものの、どうしても居留期限の入力を求められます。ただ、僕はすでに永住権をいただいているので、その期限がなく、入力ができません。

キャセイ会員で下っ端のグリーンメンバーはコロナ期に優先チェックインや優先搭乗が廃止になったので、オンラインチェックインくらいは優遇されてもいい気がするのですが、ここは改善に期待したいです。

香港空港のキャセイカウンターは空港に入って一番左端。

【何時間でも滞在したいラウンジ 玉衡堂 The pier】

この手前にはファーストクラスラウンジもあります。

今回の旅行で一番楽しみにしていたのはこのラウンジと言っても過言ではありません。コロナで休業していたものの、今年7月に再開しました。

位置するのは65番搭乗口の近く。出国ブースからはシャトルトレインに乗って、さらに少し歩く必要があるので、時間に余裕がある場合にだけ利用をお勧めします。

入ってすぐはピザやパスタ、サラダなどが選べる洋食バー。

実はこの日の午前中にガッツリ朝食を取ってしまったので、最後は軽く香港的なものを最後に食べようかなと思い、ヌードルだけでなく、いわゆる燒臘と呼ばれるロースト系も注文できる中華バーで軽く食事をとることに。

叉燒飯(ローストチャーシューポークライス)と脆皮燒肉飯(ローストクリスピーポークライス)の「ご飯抜き」(「唔使飯」と言ったら通じた)と雞肉燒賣(チキンシューマイ)をオーダー。

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そして、キャセイオリジナルのクラフトビール「Betsy」があったので併せていただきました。

これが大正解。

ビールはあっさりとしていながら、柑橘系の香りの後に苦味があり、飲み応えのある感じ。僕個人としてはコクのあるビールが好きなのですが、苦味がそれを補ってくれる感じがあり、そのコントラストが良かったです。ただ、あっさりしているが故に飲み過ぎてしまう危険性があるのでちょっと危険です。

そして食後にはバーで定番のキャセイデライト。安定のおいしさがたまりません。

続いてティーバーでお茶をいただきます。台湾ではウーロン茶を飲む機会が圧倒的に多いのですが、中国茶の中でたまたま広東語で読めた「毛尖茶」をいただきました。

(左)一応香りを確かめてオーダーできます。(右)何やらヘルシーなドリンクも。

恥ずかしながら「毛尖茶」のことを知らなかったワタクシ。ウィキ情報によると基本的には中国産の緑茶の一種なのですね。

紅茶と同様に西洋式の大きなポットとカップでいただくので、香りや味をじっくりと楽しむという感じではないのが少々残念ではありますが、普段お茶を飲む機会のない人でも気軽に飲めるという点ではユニークな空間なのかもしれません。

シャワーブースもあります。

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最後は仮眠スペース。

かなり寝心地の良さそうなマットレスが並んでおり、長時間のトランジットでは重宝しそうな空間。ただ、時間帯によってはかなり混雑しそうな気もします。

2時間きっちり滞在しましたが、もっと長くいたいと思えるラウンジでした。

【快適性の増したシート】

香港への名残惜しさを感じながら搭乗です。

一見すると往路で乗ったエアバスA330-300型機のビジネスシートと大きな違いは見られないのですが、やはり新しさを感じます。

そして地味に嬉しかったのはこの窓際の荷物入れ。

今までは座席の上に置かなければならなかったリュックもこの中に入れれば座った状態でも荷物を取り出すことができて便利。長距離で乗る場合は特にこの利便性を実感できるのではないのでしょうか。

ウェルカムドリンクは迷うことなくキャセイデライトをセレクト。貧乏人でごめんなさい。

その後しばらくして男性CAさんが食事とドリンクのオーダーを取りに来てくれました。

英語で話しかけてくれたのですが「これはポークのやつですよね?」と拙い広東語で聞いたら「広東語できるんですね!『わたしも日本語が少しできます』」とニコニコしてくれました。怪しい日本人にも優しくしてくれて嬉しい。

蜜汁欖角炒豬肋肉とフランス産白ワインをお願いしました。

欖角というのは初めて聞いた食材。調べてみると、どうやら広東語で黑欖、中国語では烏欖、日本語ではカンランと呼ばれる植物の実だそう。小棠菜はチンゲンサイなんですね。

広東語は本当に難しい。。。

キャセイで出してくれるご飯、ジャポニカ米より細長くて、パラパラしてて、メインディッシュに合うので好きなんですよね。

お肉はジューシー。甘塩っぱいソースがたまりません。中華料理の味付けだと思うのですが、台湾では食べた印象がないんですよね。これが黑欖の力なのでしょうか。白ワインにもよく合いました。

そしてチョコレートケーキはとっても濃厚。昨年スターラックスに乗った際に出たチョコレートケーキも良かったのですが、こちらはティラミスのような味がしてさらにグッドでした。

食後にはコーヒーもいただきました。

空から見る夕焼けが美しいなと見とれていたら着陸態勢に。新竹の夜景をチラ見して着陸しました。

台北と香港のような短距離のビジネスクラスのサービスだと、早朝便よりもしっかりと昼食または夕食のサービスがある便の方が格段の豪華さを感じます。

とはいえ、往路で乗った台北発の早朝便はトランジットの乗客も多いと思うので、この後の香港ラウンジとその先の機内でも食事があると考えれば食事は控えめにしておくべきなのかもしれません。

飛行時間は短いながら、香港ラウンジの良さを十分に味わえる香港発台北線。台北発以上に乗る楽しみを体感できると思いました〜。

 

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【キャセイパシフィック航空】台北桃園→香港 エアバスA330-300型機 ビジネスクラス搭乗記

介風見聞録にお越しいただき、ありがとうございます。介(すけ)です。

今年5月に続いて、再び香港へ遊びに行ってきました。新型コロナウイルスの影響で閉鎖されていた桃園空港のキャセイラウンジが今秋から再開したこともあり、今回はちょっとだけ奮発をしてビジネスクラスに乗ってきましたので、その模様をお伝えします。

↓今年5月に利用した台北-香港線エコノミークラスの様子はこちらからどうぞ

kennethqi.hatenablog.com

【ついに復活!台北ラウンジ】

チェックインは4番カウンター。今年5月から改修のために一時的に8番に移動していましたが、この時点(10月)には戻ってきていました。

今回搭乗したのは午前8時発の始発便。6時に空港に着いたのですが、チェックインカウンターの混雑自体はエコノミーも含めてそれほどでもない感じ。ですがちょうど早朝ラッシュの時間帯に重なったためか荷物検査と出国審査に時間を要し、通過に約25分かかりました。

で、待望のラウンジタイム。夏にはオープンするかなと思っていたけど、秋になってやっと再開。テンション上がるわー。

レイアウトはコロナ前とほぼ変わっておらず、入ってすぐはベンチとテーブルが置かれた空間とお手洗い。

お手洗いのハンドソープと乳液は、コロナ前はAesopのものでしたが、bamfordというブランドのものに変更になっていました。

続いてはヌードルバー。ワンタン麺(雲吞麵)とタンタン麺(馳名擔擔麵)、それとオムレツ(煎蛋捲)をオーダー。

欲張って食べ過ぎかなと思ったけれど、他の人の様子を見ると、意外と皆さん、しっかり召し上がっておりました。

ワンタン自体は台湾でも「餛飩」や「扁食」という名前でよく見られる食材ですが、細くて歯応えのあるこの麺は実は台湾ではそこまで一般的ではないので、香港に行く前から楽しめるのは嬉しい限り。

スープはあっさり目で、麺の風味もどちらかというと台湾風。それでも十分美味です。

タンタン麺は、濃厚なゴマだれがたっぷりとかかっていて非常にボリューミー。たれがかなりドロドロで、麺がほぐれないという食べにくさはあるものの、ほどよいピリ辛具合で後を引くおいしさ。アフリカで働く台湾人の友人曰く「タンタン麺は絶対に食べなきゃ駄目!」。

オムレツは中にチーズが入っていて、ミニサラダとハッシュドポテトが付いてきます。特段美味しいかと言われると、まぁ、普通の味なのですが、軽食をささっと食べたいという方はこちらをどうぞ。

ラウンジの一番奥はドリンクバー。ラウンジの中で一番落ち着いていて好きな空間です。

迷うことなくキャセイデライトをいただきます。

後、台北ラウンジのオリジナルメニューとしてタピオカミルクティーもあったのでこちらもいただきました。前もあったのかは不明。台湾在住者の感想として、特段何か特別だというわけではない(←)のですが、甘味料としてガムシロではなく、黒糖シロップを使っているのがグッド。グラスに入れるだけで高級感も出るので、味よりも雰囲気を楽しむということで、一度は試してみる価値があると思います。

【実は初体験 早朝便のビジネスクラス】

そして搭乗。今回はエアバスA330-300型機です。

シートはヘリンボーン。

搭乗後間もなくウエルカムドリンクとおしぼりのサービス。ドリンクはアップルジュースをチョイス。超短距離路線ですが、しっかりと紙のメニューが用意されているのが嬉しいです。

そして担当CAさんによる挨拶と機内食とドリンクの確認。食事はウエスタンスタイル(意式菠菜芝士蛋批)かアジアンスタイル(蝦仁肉片炒粉絲伴點心)かを聞かれ、アジアンスタイル、ドリンクは再びキャセイデライトをオーダーしました。

スポットを離れた後は、えっちらおっちら一時停止をしながら誘導路を進んで滑走路へ。多分出発便が多かったんでしょうね。ウトウトしていたらいつの間にか離陸していました。

台中を過ぎたあたりで機内食のお時間。エビと豚肉が入った焼きはるさめとシュウマイが出てきました。アジアンという割にはガッツリ香港式。いや、食べたかったのはこれよ、これ。さっきラウンジでさんざん麺を食べましたが、はるさめだとまた食感が違うから飽きませんでした。

一口目を食べて、ちょっと味が濃いかなと思ったものの、くどくなく、結局スルスルと全部いただきました。感動したのはエビ。台湾のエビって、割と小さくて弾力性がないのですが、こちらはプリプリ。香港っていう感じがします。

シュウマイは日本のとは違って、台湾でよく見る肉団子の「貢丸」を薄皮で包んだ感じの一品。多分ひき肉じゃなくて、すりつぶした肉を使っているんだと思う。弾力があってボリューミーでした。

食後にはコーヒーを飲もうかと思ったのですが、CAさんが「キャセイデライトもう1杯飲みませんか?」と声をかけてくれたので、お言葉に甘えてもう1杯いただきました。飲める時に飲んでおかないと、次はいつ飲めるかわからないもんね。

で、今回僕は機内で怪しい広東語らしき言葉と、それ以上に悲惨な英語を喋っていたのですが、今回僕の席を担当してくれたCAさんのうち、香港人男性CAさんは積極的に北京語(普通話)で話しかけてきてくれました。

台湾路線は元々北京語使用率が高かったですが、中国路線で英語が話せない乗客をCAさんが揶揄したことがネットで炎上したのを受けてか、現在は恐ろしいくらい皆さん北京語をお話になるようになった印象を受けました。実際、今回の出発前のセーフティーデモビデオも北京語/英語音声になっていて、個人的には聞き取れるようになった反面、複雑な心境にもなります。難しいところですね。

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そんなこんなで定刻通り香港に到着。

2時間もかからない超短距離路線ではありますが、CAさんの尽力のおかげで十分な豪華なサービスが受けられるビジネスクラスはやはり快適だなぁと改めて感じました。

復路も近日中に公開できると思いますので、お時間がありましたらそちらもご覧いただければと思います〜。



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【ユニー航空】台北松山⇄澎湖馬公 非常口座席搭乗機

介風見聞録にお越しいただき、ありがとうございます。介(すけ)です。

2023年5月、台湾の離島、澎湖で開催された花火大会、澎湖国際花火節を観賞してきました。往復でエバー(長栄)航空グループのユニー(立栄)航空に乗り、特に復路では非常口座席にアサインされたので、その模様をお伝えします。

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【台北松山→澎湖馬公】

今回搭乗したのは日曜日の午前9時10分発の便で、A320型機。ほぼ満席でした。

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台湾の国内線はATR72型機が主に利用されていますが、ユニー航空の金門線や澎湖線ではエバー航空との共用機材であるA320が利用の多い時間帯などに運用されています。

このような機材繰りはマンダリン航空も同様で、タイガーエア台湾機による機材の大型化が行われています。

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国際線や両岸直行便にも使用されるのでビジネスクラスもありますが、現在国内線では特別な事情がない限り利用できません。

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エコノミーは3ー3の座席配列。1時間も乗らないので、特段窮屈や座り心地の悪さを感じることはないでしょう。

スポットから離れた機体は放置されたファーイースタン航空MD型機を横目に離陸。というかこの機体はいつまでここに留め置かれるんでしょうか。機齢も30年近くで、今更売却もできなさそうですし、ここで解体する運命なのかもしれません。

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台北ー澎湖線の飛行時間は時刻表通りだと50分。なので実際に空を飛んでいる時間はさらに短いことになります。それでも台中上空に差し掛かるかどうかのタイミングでドリンクのサービスが行われます。

タイトな飛行時間ながら、ドリンクは選択が可能。CAさんが「水、緑茶、オレンジジュースがあります」と言ってきたので緑茶をチョイス。

本当は松山空港でサンドイッチを買っていたので、できればコーヒーを飲みたかったのですが、選択肢になければここはグッと我慢。

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ただ、ここで事件発生。

後ろの席の乗客「コーヒーはないの?」

CA「あります」

あるんかい!!!!!!!

短距離路線ではいかにドリンクサービスを短時間で終わらせるかという課題は大きいと思いますが、なんとなく残念。てかそんなに大変なら、タイガーエア台湾みたいに紙パックのジュース配ってくれるだけでもええんやで。

↓紙パックのジュースを配ってくれるタイガーエア台湾の国内線搭乗記はこちら

kennethqi.hatenablog.com

ドリンクが配り終わると直ぐさま回収作業を開始。以前乗ったユニー航空の台北ー金門線と比べても全く余裕のない忙しさがひしひしと伝わってきます。

↓サービスに余裕が感じられるユニー航空台北ー金門線の搭乗記はこちら

kennethqi.hatenablog.com

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回収作業が終わって間も無く着陸態勢に入り、ベルトのサインが点灯。右手に澎湖の島々が見えると、機体は再び大きく右旋回して着陸。定刻通り、澎湖馬公空港に到着しました。

【澎湖国際花火節とは】

ちなみにこの澎湖国際花火節は、2002年澎湖沖で起きた台北発香港行きのチャイナエアライン611便墜落事故の影響で航空機の利用が低迷し、澎湖の観光産業が大打撃を受けたことから、観光振興のカンフル剤として始まったものです。近年は閑散期となる4月中旬から6月下旬まで、毎週月曜日と木曜日に馬公市の海岸で行われます(一部離島での実施もあり)。

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今年はウォルトディズニーカンパニー設立100周年を記念したコラボが行われ、ドローンショーと組み合わせて30分間のパフォーマンスが行われました。ちなみに花火打ち上げ前にも会場に設置されたステージで毎回違った歌手などによるライブなどがある他、会場近くには別途特設の物販会場などもあり、花火以外にも楽しめる工夫が凝らされています。

ただ、今年は強風や雨により、ドローンショーが中止になったこともあったようなので、見られるかどうかは運次第。それと地元の人の話では、月曜日と木曜日には違う内容のドローンショーが実施されたそうです。

海水浴場を会場にしているので、鑑賞ができる空間は非常に広く、打ち上げ30分前に行ってもおしくらまんじゅうという感じではなく、ゆったりと見られたのが良かったですよ。

【澎湖馬公→台北松山】

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復路は午後8時20分発の便。機材はやはりA320型機。で、今回は搭乗手続きの際にGSさんに「非常口座席にしても良いですか?」と言われ、断る理由はないので食い気味で了承。ちなみに僕は外国人であるわけですが「中国語か英語はわかりますか?」などと質問されることはありませんでした。

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さて、馬公空港というか、台湾の離島ならではの楽しみと言えば、免税店での買い物ができること。国内線に乗るだけですが免税が適用になるんです。台湾在住者としては嬉しい限り。お酒か香水を買おうか迷い、香水を購入しました。


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そして搭乗の時間。金門便もそうですが、観光客が多いと機内持ち込み手荷物がやたらと多く、座席上の荷物棚がすぐ埋まります。前の座席の下に荷物が置けない非常口座席は注意が必要ですね。

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離陸前にCAさんから何か言われるかなと思っていたものの、通路を挟んで反対側の乗客にはシートポケットの中のマニュアルを読むようにお達しがあった一方で、僕らの席はスルー。多分僕が既にマニュアルを手にしてたからかもしれないんですが。


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いつもはあらかじめ座席指定をしてしまうので、なかなか非常口座席に座ることがなく、貴重な機会ということでまじまじと非常口を観察しました。


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太陽が沈んだ後の台湾本島への便は、みなさん遊び疲れているせいかとても静か。ドリンクサービスが始まっても、そのまま寝ている人が多いようでした。

今回は「何を飲まれますか?」と聞かれたので「コーヒーありますか?」と聞き返したところ、やはり「あります」との回答。

しかしコーヒーを入れる際、どうやら入れ過ぎたようで、半分をポットに戻した上で「入れ過ぎちゃいました(テヘペロ)」と手渡されました。なみなみに入れてくれてもええんやで?

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夕刻の松山空港は混雑で着陸が遅れることもあるようですが、午後9時着の便だと上空での待機もなくスムーズに到着。それでも直前に金門からの便が到着したばかりで荷物受け取り場がかなり混雑しており、20分くらい待つことになりました。これも運なのかもしれません。

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とはいえ、台北から1時間以内で行けてしまう澎湖。羽田からなら松山でトランジットも可能ですし、時間だけ見れば高雄までより早く行けてしまうんですよね。澎湖が「近くて近い」場所であることを再認識してきました。

 

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【キャセイパシフィック航空】台北桃園⇄香港 エコノミークラス搭乗記

介風見聞録にお越しいただき、有り難うございます。介(すけ)です。

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2023年4月末から5月初旬にかけて、愛する香港に遊びに行ってきました。コロナ前には年に少なくとも3回は足を運んでいた香港ですが、最後に行ったのは3年半前、反送中デモ真っ只中の2019年11月。香港への思いがつのる中、流行り病の流行も落ち着いたため、そろそろ行っても大丈夫だろうということで、大切な友人らに会って、美味しいものを食べて、香港を満喫してきました。

で、タイトルにもあるように、香港へはキャセイパシフィック航空のエコノミークラスに乗ってきましたので、往復の記録を書きたいと思います。

 

↓前回のマカオ・香港旅行で起きたトラブルについてはこちらの記事をご参照ください。

kennethqi.hatenablog.com

【台北→香港 エアバスA330ー300型機】

この日乗ったのは午前10時55分発のCX489便。桃園空港は第1ターミナルからの出発。コロナ前は3、4番カウンターがキャセイの定位置でしたが、いつの間にか4番だけに縮小していました。ちなみに桃園空港改修工事のため、2023年5月17日以降は8番に暫定的に移転しているようです。

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残念なのは、コロナ期間中にマルコポーロクラブの制度が変更となり、一番下っ端のグリーンメンバーは、これまで可能だったカウンターの優先チェックインと優先搭乗が廃止されたこと。エコノミー利用の際には非会員の利用者と一緒に並ぶ必要があり、以前と比べて十分な時間の余裕が必要となったので注意が必要です。

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で、今回の機体のエコノミー座席配置は2−4−2。シート自体はコロナ前と同様でしたが、液晶モニターはどうやら新しいものに更新されていて、タッチパネルの操作がしやすく、ページ表示にかかる時間も短縮されていたような印象を受けたので、便利になりました。

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機内はほぼ満席。搭乗口で観察した限り、観光などを目的にしているというよりは、ビジネス利用が多い印象でした。確かに今の情勢的に台湾人が気軽に香港に遊びに行くというムードではないのは仕方のないことだと思います。

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そして短距離路線の台北ー香港線でも出してくれる機内食。この日はチキンのあんかけとあっさり味のキャベツが乗ったご飯。ペットボトル入りの水も付いてきます。

かなりシンプルで、量も控えめですが、ご飯党で機内食というイベントを楽しみにしている自分としてはとても嬉しいサービス。短距離路線では食べないという選択肢もあると思いますが、飛行機に乗る前はバタバタするので、やっぱり機内食は食べたいです。

ただ、飛行時間が2時間未満という路線の宿命と言いますか。あっという間に回収作業が始まるので、ゆっくり食べているわけにはいかないので注意が必要です。

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着陸前に流される機内BGMもどうやらコロナ前とは変更されたようで、以前とは違う雰囲気の中で香港到着。とはいえ、ジェットの窓から見えた空港周辺の風景はさほど大きく変わった点はなく、見慣れた光景に一抹の安堵を覚えました。

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それと、今回お伝えしておきたいのは、香港の交通系ICカードのオクトパスの件。

3年半使っていなかったため、カードが失効してしまい、そのままでは使えない状態になっていました。空港駅の有人カウンターのお姉様にこの写真を見せたところ、いくらか手数料を引かれた上で(具体的な金額は失念)復活させることができました。500香港ドル近く入っていたので、完全に失効したわけではなくて一安心。

これから久しぶりに香港にお出かけの予定がある方は、オクトパスがきちんと使えるかどうかあらかじめチェックしておいてくださいね。

【香港→台北 エアバスA350-1000型機】

復路で乗ったのは午後3時45分発のCX472便。香港空港でのチェックインでもマルコポーログリーンメンバーの優先チェックインは廃止されていました。長蛇とはいかないまでも、数十組が並ぶ列にいそいそと並びます。

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ちなみに事前にオンラインチェックインをしようと思い、2日前にアプリを起動させたものの、香港→台湾便では台湾のビザの登録が求められ、それなら登録してやろうと台湾(中華民国)居留証の登録を試みたのですが、僕が持つのは期限のない永久居留証にもかかわらず有効期限の入力を求められ(無期限の選択肢はなし)結局断念。これができればセルフの手荷物預け入れ機が利用でき、有人カウンターに並ぶ必要はなくなるはずなのですが、今後の改善に期待です。

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ちなみに保安検査場に入るためのゲートでは、パスポートと顔の情報ががっつり記録される一方、搭乗口では顔認証での通過が可能となり、パスポートを取り出す必要がなくなっていたのは便利。この情報が中国本土に流れていくのかは知りませんが。

台北行きの便もほぼ満席。どうやら香港ではコロナ後に台湾観光がかなりの人気となっているみたいで、往路とは違い、台湾旅行に向かおうとする香港人の姿が多く見られました。

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エコノミークラスの座席配置は3−3−3。キャセイのエコノミーはボーイング777で2018年以降、当初の3−3−3から3−4−3に変更されており、以前利用した際に窮屈さを感じたのですが、A350はしっかりとした横幅が確保されており快適。コロナ禍を経て777は全て3−4−3に更新を終えたようなので、エコノミー利用の際、もし機体を選べるのであれば、エアバス機を選んだ方が良さそうです。

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あと、今回初めて気が付いたのですが、離陸前のセーフティーデモのビデオ、今までは広東語と英語音声だったと思うですが、今回の台北行きでは中国語(普通語)と英語音声だったんです。キャセイドラゴンがなくなり、キャセイパシフィックが中国路線への進出を強化する中での対応なのかもしれないですが、香港らしさが薄らいでしまったなと寂しさを感じました。

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そして機内食のお時間。往路と同じく、ご飯もの。香港らしさ満点の焗豬扒飯(ポークステーキにトマトソースをかけたご飯)が出てきました。香港では茶餐廳の定番メニューですが、台湾ではほとんどお目にかかることのない代物で、しっかりと香港らしさを楽しみました。

2019年11月の台北⇄香港線の機内食

コロナ前は正午前後の便と夕食時間帯の便を除いて、パイのようなものだったりパオズ(包子)だったりと小麦粉系の軽食が紙パックのジュース(以前はネスレの凍檸茶)、クッキーと共に紙袋に入れて出されていたのですが、トレイに乗せられたご飯ものが出てくるようになった様子です。

前述の通り、機内食を楽しみにしている自分にとっては非常に嬉しい限り。とはいえドリンクはペットボトルの水一択なので、欲を言えば選べるようにしてほしいなぁと。(だって飛行時間がもっと短い台湾の国内線だって複数種類選べるんだもん。というかネスレの凍檸茶が飲みたい)

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ただ、今回は自分が座ったエリアで、本来はカートの中に入っているはずのペットボトルの水が入っていないというトラブルが発生した模様。配膳担当のCAさんとは別のCAさんが、ギャレーでコップに水を入れて持ってきてくれるイレギュラーのサービスがありました。突発的なトラブルにも即座に対応するCAさんの姿は格好良いの一言です。

その後の回収作業は反対側の通路と比較して遅れるということもなく行われ、ほぼ定刻通り台北に帰着。現実に戻ってきてしまったという悲しみと、自分のホームグラウンドに戻ってきたんだという安心が入り混じる感覚を久しぶりに味わいました。

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なお、今回の渡航に当たり、台湾人と日本人の複数の友人から無事に帰って来られるか真剣に心配されました。確かに中国語が(ぼちぼち)話せて台湾の大学院を卒業し、台湾企業で働いていて、コロナ前には年に何度も香港に足を運び、台湾に18年も滞在していて、さらにほんのちょびっと広東語を話す人物は、怪しいといえば確実に怪しい感じはします。とはいうものの、今回は恥ずかしながら帰ってまいりました。

もちろん今後も大丈夫だという保証は一切ないですが、色々あって身柄を拘束されるようなことがあった場合には、釈放後に本を書いたり講演活動をしたりして儲けたいと思います。

とはいえ、僕にとって香港は相変わらず魅力のある場所。直線距離では800キロ、2時間もかからず、台湾から東京に行くよりもはるかに気軽に行けるので、また今年中に再訪できればと考えています。

日本から旅行で台湾にいらっしゃる方も、台湾ー香港線に乗れば、気軽に香港へ足を伸ばせますので、台湾と香港を一気に両方楽しむ旅行を計画なさってみてはいかがでしょうか?

最後まで目を通してくださり有り難うございました!また次の機会にお会いしましょう!!!

 

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【台湾鉄道】新型特急EMU3000型電車ビジネスクラス乗車記【騰雲座艙】

介風見聞録にお越しいただき、有り難うございます。介(すけ)です。

2021年12月、台湾鉄路管理局(台湾鉄道、台鉄)が新しい特急電車をデビューさせました。その名はEMU3000型電車。日立が製造し、EMU900型通勤電車と共に、次世代の台鉄を担う列車とされています。

今回、花蓮旅行の帰りに、この車両のビジネスクラスに乗車することができたので、実際のサービスや乗ってみた感想をお伝えしたいと思います。

【今後の優等列車のスタンダード】

台鉄の特急電車と言うと、近年はTEMU1000型「タロコ号」やTEMU2000型「プユマ号」などのような車体傾斜式車両が相次いで導入されていましたが、今回のEMU3000型は車体が「傾斜しない」車両。

と言うのも、タロコ号とプユマ号が北部と宜蘭や花蓮、台東などの東部との速達化を図るために導入されたのに対し、EMU3000型は全国を走るプッシュプル(PP)自強号や急行列車の莒光号、復興号などの優等列車に充当される車齢30年以上の車両を更新するために導入されたからです。

またタロコ号とプユマ号が一部の利用客からは車体傾斜式ゆえに「乗り心地が悪い」、「客室空間が狭い」などの不満の声が上がっていたことなども車体傾斜式車両にならなかった理由とされています。

また個人的な見解ですが、2018年にはプユマ号が脱線事故を起こした他、車体傾斜式車両が本領を発揮するカーブの多い宜蘭線の区間をショートカットするトンネル建設が決まり(元々は台鉄の増線とする計画が、のちに台湾高速鉄路の宜蘭延伸の一部に組み込まれる)、長期的に見て、あえて車体傾斜式車両を導入しなくても良い状況が整ったのではないかと考えられます。

12両編成。全席にコンセント、全車両にトイレが設置されているのが便利です

今後台鉄は列車種別を都市間輸送列車と各駅停車に相当する区間車の2種類に単純化する方針を固めており、前者をEMU3000型、後者をEMU900型が担う計画になっています。今後の台鉄の優等列車のスタンダードとされる理由はここにあります。

なお、EMU3000型の列車名称は「自強号」。従来型と区別するため「新自強号」と言われることもありますが、限定的です。「タロコ号」や「プユマ号」のような特別な愛称は持っていません。鉄道に明るくない方だと「騰雲号」という人もいますが、「騰雲」はあくまでもEMU3000型のビジネスクラスの愛称であって、列車の名称ではありません。

ちなみにこの「騰雲」というのは、清朝時代の1891年に台湾で初めて鉄道が開通した際、ドイツから導入された最初の機関車の名称「騰雲号」から名付けられています。

またビジネスクラス自体は台鉄でも以前から一部優等列車に設定があり、特段珍しいものではありません。ですが、EMU3000型ではそのサービスをさらにグレードアップ。飛行機のサービスを目指し、チャイナエアラインで研修を受けたという客室乗務員による軽食とドリンクの提供を開始しました。

【外も中もおしゃれで落ち着いたデザイン】

で、今回のEMU3000型は12両編成(タロコとプユマは8両固定編成)で客席数は538席(タロコとプユマは376席と372席)。うちビジネスクラス「騰雲座艙」は30席設定されています。

車体は白と黒が基調になっていて、車端部に赤(一部は水色)のアクセントがあるデザイン。かなり落ち着いた雰囲気です。

騰雲座艙は5両目

【ゆったりと座れる快適な座席】

普通席は2-2で座席が並んでいますが、ビジネスクラスは2-1。

実際に座ってみると、若干座面が硬い気がしましたが、今回の乗車でお尻が痛くなることはなく、非常に快適でした。とはいえ、正直にいうと、飛行機のビジネスクラスに比べれば、なんとなく見劣りする感じはします。プレミアムエコノミーといったところでしょうか。

飛行機の座席と比べると「プレミアムエコノミー」くらいの快適度か

足元は当然のごとく広々。これまで台鉄のクロスシート車両についていたフットレストが省略され、その分だけ足元に大きめの荷物を置いてもさらに余裕ができるようになりました。

リクライニングは、背もたれが後ろに倒れるだけでなく座面も前方に若干スライドするタイプのもの。台湾なので、シートを倒す際、後ろの人に声をかける必要はありません。座席間隔も広いので、思い切り倒してもあまり圧迫感を感じないのは嬉しい限り。

足元は広々。隣席との間にある肘置きも広く、二人で使用しても問題なし

乗り心地は、タロコ号やプユマ号と比較して、明らかに横揺れが少なく感じられました。車体傾斜式ではないから速度が遅いのではとも思いましたが、現行の台鉄の時刻表を見ると、台北ー花蓮間ではタロコ、プユマ、EMU3000型のいずれも2時間〜2時間30分程度で駆け抜けており、実際には大きな違いはありません。

かつて、車体が傾斜しない自強号は台北ー花蓮間を最速2時間30分で走破していたのに対し、タロコ、プユマは性能上、最速1時間50分で走ることができます。とは言え、現行ダイヤは列車ごとに停車駅がかなり違うので、タロコ、プユマといえども全て最速で走るということはないですし、EMU3000型も線形が良ければ時速130キロで走れるので、極端に鈍足ということにはならないようなダイヤが組まれているようです。

【騰雲座艙の目玉。フードとドリンクのサービス】

そして車内サービスですが、着席後しばらくすると、客室乗務員さんがカートを引いて座席までやってきてくれます。

フードメニューは日本人に人気の「微熱山丘」のパイナップルケーキとアップルケーキのセット、嘉義の菓子店「福義軒」のエッグロール、ベルギー「ロータス」のビスケット、騰雲座艙特別仕様の「台鉄弁当」、「ハーゲンダッツ」のカップアイスクリームから選べます。

フードメニュー。シートポケットに入っています

ただ、台鉄弁当とハーゲンダッツは前日午後5時までに予約しておく必要があり、今回は乗車直前の購入だったために僕は「微熱山丘」、友人は「ロータス」をチョイスしました。

ドリンクメニューは炭酸水、スタバの韓国輸入の缶入りコーヒー(ブラックまたはラテ)、ミネラルウォーターの4種類で、炭酸水とラテを選びました。全てコールドドリンクで、高鉄のようなホットコーヒーの選択肢はありません。

フードメニューは弁当かお菓子系から選べます。かなりボリュームに差があるので、その時に想定される満腹度に合わせて選べます。

客室乗務員さんのサービスでは、一人ひとりにかける時間は飛行機よりも長く、じっくり丁寧に商品の説明をしてくれました。

ちなみに、特別仕様の台鉄弁当こそ予約が必要ですが、通常の車内販売カートも巡回してくるので、時間帯によっては車内で台鉄弁当の他、おつまみや飲料の購入が可能です。日本では特急電車内での車内販売が縮小傾向にあるものの、台湾は高鉄を含めてサービス続行中です。

とても丁寧な客室乗務員さん

EMU3000型以外の自強号でも台鉄弁当の予約購入は可能です。客室乗務員さんが座席まで持ってきてくれますが、こちらの弁当は駅でも販売されているスタンダードなもの。特製弁当はEMU3000型でしか味わえないので、次回は是非とも味わってみたいです。

【欠点をあえて挙げるとすれば】

お腹が満たされ、ゆったりと体を座席に預けられ、快適な移動ができるEMU3000型ですが、あえて欠点を上げるとするならば、「寒い」ということ。

まぁ、これはEMU3000型だからということではなく、台鉄の長距離列車全体に言えることなのですが、冷房の冷気が容赦なく降り注いできます。せっかく客室乗務員さんがいるのだから、ビジネスクラスにはブランケットのサービスがあってもいいのではないかと思ったものの、洗浄のコストと手間を考えるといま流行のSDGsに反するとして難しいのでしょうね。

荷物棚の下部には読書灯

また、若干今更感があるのですが、今年3月には立法院(国会)の交通委員会で、ある立法委員(国会議員)が座席の座り心地が良くないという声が上がっていると指摘。台鉄局長は改善すると回答しましたが、今後どうなるのか注目されます。

EMU3000城際列車座椅好看不好坐 台鐵局長允微調 - 生活 - 自由時報電子報

ちなみに台北ー花蓮間の運賃は普通席で440元のところ、ビジネスクラスは796元。かなり大雑把に弁当が100元、スタバのコーヒーが100元だと計算しても、さらにプラス200元で快適な座席に座れるというのであれば、ビジネスクラスは非常にリーズナブルに快適な旅が楽しめる移動手段なのではないでしょうか。

飛行機や台湾高速鉄路のビジネスクラスよりも手軽に体験できるEMU3000型のビジネスクラス。台鉄を使った長距離移動をお考えの方は、ぜひ利用してみてください。

 

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【スターラックス航空】東京成田→台北桃園 エアバスA330neo型機 ビジネスクラス搭乗記

介風見聞録にお越しいただき、有り難うございます。介(すけ)です。

3年半ぶりの日本旅行でスターラックス航空ビジネスクラスに乗りました。前回は往路でエアバスA321neo型機に搭乗した様子をご紹介しましたが、今回は復路でエアバスA330neo型機に搭乗した様子をご紹介します。

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ナローボディ機とワイドボディ機でどんな違いがあるのか、サービスに違いがあるのかお伝えしたいと思います。

↓往路の詳細はこちら

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【成田空港は第2ターミナルから出発】

今回のチケットを購入したのは今年6月で、その時は往復共にA321neoだったんです。ただ搭乗72時間前にオンラインチェックインをしようとアプリを確認したところ、いつの間にかA330neoに機材変更していました。

チェックインは第2ターミナルで行います。台湾、香港路線を利用する人にとってはお馴染みのターミナルですね。

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そう言えば僕「出発の2時間前までには手続きを済ませておくように」とはよく聞くものの、そもそもチェックインがいつ開始されるのか知らなかったんですよね。で、今回初めてチェックイン開始前に空港に到着できたので、いつ始まるのか観察したところ、今回の開始時間は出発の2時間50分前。今更ながら飛行機を飛ばすためには出発時間のはるか前から多くの人が定時出発に向けて働いていらっしゃるのだなぁと感じさせられました。

【JALサクララウンジが利用可能です】

スターラックス航空は現在のところ日本の空港に専用のラウンジは持っていません。成田では日本航空のビジネスクラスラウンジ、サクララウンジが利用可能です。

場所は出国審査を抜けてすぐの場所。

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名物のビーフカレーの他、複数種類あるワインなど、最後の日本の食事を楽しみました。

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今回13時40分発の便を利用したのですが、僕が行った際に他の利用客はわずか1組2人。後になって数組が入ってきましたが、ほぼ貸切の空間を楽しみました。

【やっぱり広い ワイドボディ機のビジネスシート】

座席数はエコノミーが269席、ビジネスが28席。座席配列はエコノミーが2−4−2、ビジネスが1−2−1。

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ビジネスはいわゆるスタッガード式と呼ばれる互い違いに配置された座席で、パーソナルスペースが十分確保されているタイプです。

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足元のスペースは往路で乗ったA321neoの方が広々としてすっきりとしているのですが、A330neoはちょっと足を伸ばせば前方のフッドレストに届き、安心感があります。

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シートベルトは3点式。実は僕、初めてこのタイプのシートベルトを装着しましたが、不快感はなし。逆にしっかり守ってくれる頼もしさすら感じました。

すぐそばの棚にはヘッドホンが収納されていました。

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ちなみにこのヘッドホン、割としっかりノイズキャンセリングしてくれるタイプで、映画を見ていてもとエンジン音がほとんど気になりませんでした。

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それと、驚いたのは小さなテーブルにはワイヤレス充電器が標準装備されていて、スマートフォンを置くだけで自動的に充電されるということ。ただ、スマートフォンが反応(感知?)してくれるエリアは非常に狭いことと、あたりまえながら操作しながらの充電ができないことから、やはり充電ケーブルは持っていた方がいいかもしれません。

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【台北発より若干充実していたサービス】

シートベルトの着用サインが消えると、パーサーさんのあいさつがあり、その後ドリンクのサービス。往路ではマンゴーグァバジュースでしたが、今回は事前に頼んだ飲み物のうち、台湾産ビールのバックスキンHERFWEIZEN(柏克金啤酒德式小麥啤酒)を出してくれました。

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台湾のビールといえば、日本統治時代にルーツを持つ台湾ビールが一番有名だと思いますが、このバックスキンは元々殺虫剤や清掃用具などを手掛ける台湾企業「志成」から誕生したキングカーグループ(金車集団)のビールブランド。

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ちなみにキングカーグループはアジアや中東、アフリカなどでも販売されている「ミスターブラウンコーヒー」(伯朗咖啡)という缶入りコーヒーが有名で、同名のカフェチェーンも経営しています。日本では高級品とされるカバランウイスキー(葛瑪蘭威士忌)もキングカーグループです。

そんな台湾企業のビールが楽しめるというのは、心憎いサービス。HERFWEIZENはすっきりした味わいで、南国のビールらしい爽やかさを感じられます。

で、往路と明らかに違うのは、この時点でパイとナッツのおつまみがついてきたこと。

スモークチキンパンプキンパイはふわふわ食感で、クリームの入っていないシュークリームを食べているような軽さが特徴。お酒によく合いました。

続いては機内食。前菜はシーフード、バジル風味の野菜のクスクス。北アフリカや中東地方で食べられるとされるクスクスは、プチプチ食感が楽しく、野菜やシーフードとも相性抜群でした。

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パンは紫米粉パンとマッシュルーム型フランスパン。オリーブオイルやバターをつけなくてもそのままで十分に香ばしくて美味しいパンでした。

メインディッシュは事前にインターネットで予約注文していた「ニュージーランド産ほほ肉とオルゾパスタ トリュフとマッシュルームソースがけ」をいただきます。記憶ではインターネット注文だけで頼めるメニューだったかと思うのですが、超有名youtuberさんが搭乗した際には機内でも直接オーダーできたようなので、場合によっては搭乗後にも頼めるようです。

お肉は柔らかく、ソースも濃厚。日本滞在中、味覚が台湾化してしまっている僕にとってはデミグラスソースなど洋食のソースが塩辛く感じてしまうことがあったのですが、こちらは適度な塩加減でグッド。

実はオルゾパスタというのは初めて食べました。さっぱりしていながら、ソースによく絡むのでおいしいですね。ぽろぽろの食感も楽しく思いました。

そして、オリジナルカクテルの星空莫西特もいただきました。ラム酒の代わりにウイスキーを入れたというモヒート。ミントの爽やかさと芳醇なウイスキーが絶妙に混じり合った上品なカクテルで、今回の牛肉にもよく合いました。

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食後のデザートは往路と同じフルーツの盛り合わせに加え、かなり大きめのチョコレートケーキがついていました。

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ドラゴンフルーツとパイナップルは台湾らしさがあるフルーツですね(実際に台湾産かどうかは分かりませんが)。ケーキは甘くて濃厚。かなり食べ応えがありました。食後にはコーヒーを。そして紅玉紅茶をチョイス。ちょっとビターなチョコレートを渡してくれるのも嬉しいです。

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そんなこんなで約4時間のフライトはあっという間に過ぎてしまいました。

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本当はもっとたくさんのドリンクを頼んで色々な味を楽しみたかったのですが、いかんせんJALラウンジから飲み食いしていると胃袋が一つでは足りません。これは何度もビジネスに乗って、良さを体験してくれというスターラックスの戦略なのでしょうか。

往路は機材が大型機に変わったこともあり、本当に快適に感じられました。一人で乗るならおすすめはやはりA330。ペアで乗るならA321も可という感じでしょうか。非常に台湾らしさを打ち出していることや、既存の台湾系エアラインとは一線を画すようなこだわりを感じました。

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で、今後なのですが、北米路線の開設に当たり、桃園空港第2ターミナルにもカウンターを設置することが報じられました。

為飛美國做準備 星宇航空將進駐桃機第2航廈 | 生活 | 中央社 CNA

ただ、26年には第3ターミナルの供用開始が予定されており、その際にまた変更があるかもしれません。

桃機第三航廈分配問題難解,擬改採「航線分配」,華航工會抗議黑箱又不專業 - The News Lens 關鍵評論網

またスターラックス側から全く公式アナウンスはありませんが、ワンワールドに加盟するのではという報道もあって久しいところ。キャセイのマルコポーロ会員としては、ぜひともワンワールドへの早期加盟をお願いしたいところです。

コロナ禍直前の就航で一時はどうなることかと思いましたが、どうにか乗り切ってくれたような感じのスターラックス。トランスアジアやファーイースタンなき今、台湾第3の翼としてどう成長、発展していくのか楽しみでなりません。

今度の台湾旅行には、ぜひスターラックスを体験してみてくださいね。

 

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【スターラックス航空】台北桃園→東京成田 エアバスA321neo型機 ビジネスクラス搭乗記

介風見聞録にお越しいただき、有り難うございます。介(すけ)です。

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実は11月上旬に約3年半ぶりに訪日しました。

日本に特段の思い入れがない僕ですが、新型コロナの影響とはいえ、さすがにこれほど長く東京に住む母親と顔を合わせなかったことはなく、国境解放と隔離措置の廃止のタイミングで親孝行を兼ねて日本旅行をしてきたんです。

で、僕は自他共に認める交通好き。やはり3年半ぶりの国際線となれば、やはりちょっと贅沢したいと思い立ち、

台湾の新興航空会社

「スターラックス航空」(星宇航空)のビジネスクラス

を初体験してきました。

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本来であれば、国際線はほぼキャセイ一択なのですが、訪日をした11月上旬はキャセイの台北と日本を結ぶ便が軒並み運休中で、どうせなら乗ったことのない航空会社に乗ってみようということで奮発しました。

今回は往路編ということでエアバスA321neoに搭乗した模様を皆さまにお伝えできればと思います。

お断り:偉そうに搭乗記を書きますが、いままでビジネスに乗ったことがあるのはキャセイ(ドラゴン含む)と日航しかありません。その他の航空会社との比較はできませんのであらかじめご承知おきください。

【予約をしたら機内食の指定をお忘れなく】

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「台湾版エミレーツ航空」という触れ込みで高級路線を打ち出すスターラックス。特徴的な独自のサービスがいくつかあります。東京線はビジネスに限らず、エコノミーでも機内食の事前指定ができるのもそのひとつ。

もちろん当日に機内で気分に合わせて注文することも可能ですが、事前指定でのみ選べる機内食もあるので、ぜひともチェックしたいところ。ただ、知人が7月に福岡便のエコノミーを利用した際には機内食は一択で選択できなかったようなので、路線ごとの違いはあると思いますが、いずれにせよチェックしておく価値はあると思います。

【搭乗には時間に余裕をもって】

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桃園国際空港での搭乗手続きは第1ターミナルで行います。カウンターは1区画のみ。ビジネスだと優先的に搭乗手続きができるものの、エコノミーは別の路線のお客さんと一緒に並ぶので、時間帯によっては混雑する可能性があります。

キャセイにようにエコノミー利用でも入会費が必要なマイレージ会員であれば優先チェックインのサービスがあったりしますが、スターラックスのマイレージ会員は無料で入会できるため、一番下のTRAVELERだと何のサービスもありません。

それと、事前に噂で聞いていたのですが、スターラックスは後発の航空会社ゆえに、空港の搭乗口が遠い場所に設定されることが多いようです。

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実際、今回僕は第1ターミナルでチェックインしたものの、実際に乗り込んだのはまさかの第2ターミナルから。建物自体は繋がっているとは言え、第1ターミナルから第2ターミナルへ歩いて行くと、第2側で動く歩道が逆方向にしか設置されておらず、歩く必要がありました。僕はかなり歩くペースが早い方ですが、それでも出国審査場から今回の搭乗口までは約15分かかりました(桃園ではかなり遠い方)。なので、空港へは余裕をもってお出かけください。

【ラウンジは阜杭豆漿とコラボですが……】

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で、今回ビジネス利用ということでスターラックスのラウンジに行くのを非常に楽しみにしていたのですが、新型コロナウイルスの影響で僕の利用日にはオープンしておらず、プラザプレミアムラウンジを利用することに。。。

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スターラックスラウンジは11月7日から営業を再開しています。台北で行列必至の朝ご飯屋さん「阜杭豆漿」とコラボした食事が楽しめるということで非常に期待していたのですが、次の機会に持ち越し……。

【シックで落ち着いた機内】

この日搭乗したのは、エアバスA321neo型機。通路が1本のナローボディー機です。座席数は188席でうち8席がビジネス。座席配列はビジネスが2-2、エコノミーが3-3です。

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ナローボディのビジネスというと、エコノミーより横幅と足元の広いシートが2席前を向いて並んでいるイメージで、人によっては「ハズレだ」と思う人もいるようですが、スターラックスの場合は通路を挟んでハの字に配置され、足元が窓側に向くようにデザインされています。それとペアとなる隣の席とも気持ち前後にずれていて、限られた空間でもできるだけプライバシーに配慮しようとしたのが分かります。

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ただ、チャイナエアラインが導入したA321neoのビジネスがヘリンボーン式で、写真を見た感じではかなり個室感があり、この点はチャイナエアラインの方が快適な気がします。

それと、モニターの画面は十分過ぎるくらいに大きいものの、指で画面をタッチして操作するにはかなり遠く、かといって座席に備え付けられているコントローラーでは若干操作しにくいと感じました。

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しかしながら全体的にシックで落ち着いた雰囲気にまとめられており、上品さが感じられました。

【台湾らしさを打ち出した機内サービス】

搭乗後すぐにウェルカムドリンクのサービス。マンゴーとパイナップルのオリジナルドリンクとおしぼりがサーブされました。

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ドリンクはとても濃厚で愛文マンゴーのような甘さとパイナップルの程よい酸味がマッチした逸品。トロトロの食感も合わさって高級感すら感じました。

それと同時に機内食と食事に合わせるドリンクの確認。メニューは個人モニターで確かめます。ワイン、ビール、日本酒、カクテルの種類は豊富です。

その後パーサーからの挨拶があり、Wi-Fiが無料で利用できることの案内がありました。

ですがこのWi-Fi、基本的にはメールやメッセージの送受信が可能なだけで、SNSを確認したり、写真をアップするようなことはできませんでした。あまり期待はしない方がよさそうです。

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離陸して間も無く、再びドリンクのサービス。再びマンゴージュースがサーブされたのですが、今度はグァバジュースを混ぜたもの。「どんだけマンゴー推しやねん」という感じですが、こちらはすっきりとした味わいでグァバの風味がとても爽やか。飲みやすかったです。

そしてしばらくするとお待ちかねの機内食の登場です。今回選んだのは事前指定でのみ注文できる日本路線限定メニュー。台北ミシュランガイドで1つ星に輝いた台北の焼き鳥屋さん「台北とり喜」とのコラボです。

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お肉はどれも柔らかく、かつ何種類もの部位を食べられるので、異なる食感と味が楽しめて飽きることのない味わい。ご飯もふっくらしているだけでなく、日本人は慣れ親しんでいるであろうゆかりご飯になっているのも久し振りに日本に帰る人間からすると懐かしさもあってグッド。ただグリルで焼いている訳ではないので香ばしさに欠けるという欠点はあるものの、満足できるお味でした。

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それと台湾の有名バーと開発したというスターラックスオリジナルカクテルでジンをベースにした「湛藍宇宙」(Sci-fi Galaxy)をいただきました。このカクテルはエコノミーでも注文できます。

味について率直に感想を言えば、ジンの独特の風味とレモンの爽やかさが混じり合ったブルーハワイ。ぶっちゃけると焼き鳥にはそんなに合わず、食後に余裕があったら頼むべきだと思いました。。。でも決してまずくはないです。鮮やかな水色のカクテルは空の青とマッチして気分も高揚しますし、特別な旅を演出してくれることは間違いありません。

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食後にはフルーツの盛り合わせとみかんゼリー、チョコレートのデザート。コーヒーやお茶などのドリンクも頼めるのですが、注目なのはお茶の部分。紅玉紅茶や三峡碧螺春などの台湾茶が注文できるのは個人的にはポイントが高いです。

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ちなみに機内エンターテインメントの映画の部分に関しては、キャセイに比べて本数は多くありません。日本映画も数えるほど。今回の往路では見ませんでした。

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ただ、携帯電話やタブレットの画面をモニターに転送できるので、あらかじめダウンロードしていたコンテンツを楽しむということも可能です。

それとCAさんは皆さん本当に明るく親切。高級路線を打ち出すスターラックスですが、気取ることなく、台湾らしいフレンドリーさ全開のサービスは、台湾在住で台湾人とのコミュニケーションに慣れ親しんでいる自分からすると、本当に心地よく感じられました。

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という訳で3時間ちょっとの快適なフライトはあっという間に終了。台湾らしさを随所に感じるサービスで、台湾が好きな人には非常にお薦めの航空会社だと思いました。

本当は往路と復路をまとめて書こうと思ったのですが、復路は直前になって機材が変わり、ワイドボディー機のエアバスA330neo型機になったことと、一部サービスが往路と明らかに違っていたのでその点を改めて書き記したいと思います。

という訳で、近日中に更新されるであろう復路編もご参考にしていただければ幸いです。

それでは次の機会にまたお会いしましょう。

 

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【台湾ファミマ】エバー航空とのコラボ冷凍食品食べてみた【おうちで機内食】

介風見聞録にお越しいただき、有り難うございます。介(すけ)です。

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今年の夏頃だったでしょうか。台湾ファミリーマートがエバー航空とのコラボ食品を販売し始めました。冷蔵保存の弁当やパンなどが並ぶラインアップの中で個人的に目を引いたのが冷凍食品。パッケージのイメージ写真が機内食だったので、これは「おうちで機内食が楽しめるぞ」と思って購入、実食してきました。

新型コロナウイルスの流行から早3年、最近になりやっと自由な海外旅行が再開されましたが、まだまだ気軽な海外旅行が遠く感じる中で、自宅にいながら旅行気分が味わえる素敵な商品の感想を書きたいと思います。

【全4種類、1個99元】

当然のことながら商品が陳列してあるのは、お弁当コーナーではなく、冷凍食品コーナー。冷凍パスタやかち割り氷などが置いてある場所です。

1個99元という値段は、最近の物価高を考慮しても、60〜70元程度で買えるものがあるコンビニ弁当の中では、比較的高級品の部類。ただ、なぜか僕が買い出しに行った日は、近くのお店で79元の特価で売られていたので、場合によってはリーズナブルに購入できるかもしれません。

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種類は4種類。(日本語訳は介が適当に訳したもの)
「日式照燒雞肉飯」(日本風照り焼き鶏肉ご飯)
「酸甜魚柳時蔬飯」(甘酸っぱく味付けた白身魚ご飯 季節の野菜を添えて)
「雞肉奶油斜管麵」(チキンクリームペンネ)
「美式經典燒烤洋芋」(アメリカンポテトグリル)

別に何か特別な食材や味付けが使われているということはないのですが、機内食にありそうな感じではあります。

【美式經典燒烤洋芋】

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パッケージの写真にはサラダとデザートも写っていますが、実際にはメインディッシュとなるものだけが入っています。

気になる電子レンジでの調理方法なのですが、コンビニにある強力なレンジを使う時の番号は書かれているものの、家庭用レンジで調理する際の時間が全く書かれていなかったのは残念。とりあえず適当に強で5分加熱しました。

最初ということで家にあったチョコレートケーキとお茶をトッピングして、かなり雑ですがそれらしく仕上げてみました。

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トレーに載せると、こんなんでも機内食のようにに見えるから不思議です。おかずの量が少ないので「これは台湾-香港、大阪-ソウルとかの短距離路線かな?」と妄想できますね(←

肝心なお味ですが、お肉はトマトベースのソースがかかっていて、台湾料理にはなかなかみかけない洋風で上品なお味。脂身が多い部分なのかもしれませんが、柔らかく、おいしくいただきました。

ポテトとニンジンとブロッコリーは、塩胡椒で割と濃い目の味付け。最近台湾では健康ブームで温野菜にはほとんど味がついていないような弁当が出回っていたりしていますが、かなりしょっぱいです。ただ、単体ではかなりボリュームが少なく感じられ、朝ご飯にしたらいいのではないかと。また、味が濃いので、お酒のおつまみにしてもいいのではないかと思いました。ワインが合いそうです。

【雞肉奶油斜管麵】

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鶏肉といいつつ、なんとなく豚肉のベーコンみたいなお肉が豪快にドカドカっと載っているペンネ。冷蔵の弁当でよくあるパスタと比べてもお肉の量が多い気がします。

他のコンビニ弁当のパスタと比べても遜色はないものの、これを食べてもエバーや機内食っぽい要素は見つからず。これで99元はちょっと高いのではないかなというのが率直な感想でした。

【酸甜魚柳時蔬飯】

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酢豚みたいなソースで味つけられた白身魚がメイン。何の白身魚を使っているのかは不明(表示に書いてない)なのですが、噛んだ時にほのかな白身魚独特の香りを感じました。これを生臭いと思えばおいしくないと感じてしまうのでしょうが、逆に某ハンバーガーチェーンのフィレ○フィッシュのように全く味がしなくても、それはそれで何を食べているのかわからず、こちらは「あ、自分は今、魚を食べている」という実感が湧く商品です。

なんかディスっているように見えるかもしれませんが、おいしかったです。ただ実際に飛行機でこれが選択肢の一つとして出されたら、もう一方の方を選ぶ気はします。

真ん中のご飯は普通の白米。魚のソースを絡めて食べると美味でした。付け合わせのニンジンとブロッコリーは前述の美式經典燒烤洋芋と同様、がっつりとした味付けでした。

【日式照燒雞肉飯】

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照り焼きとはいうのものの、実際には卵と玉ねぎを入れず、鶏肉だけで作った親子丼というような味だったのですが、実はこれが一番おいしく思いました。和風の味付けだったからでしょうか。あと、グリンピースご飯は台湾ではほとんど見ない代物なので、ちょっとテンションが上がりました。

カリフラワーにもご飯にも味が染み込んでいてグッド。

強いて唯一の不満を言えば、かなりベチョベチョ。機内食って基本的にはパサパサですよね。それが嫌いと言う方もいらっしゃると思いますが、個人的には好きですし、むしろその食感の方が機内食としてのイメージを思い起こさせる要素だと思うのですが、結構汁だのソースだのが多くなってしまいました。

これは僕の電子レンジの時間設定がよくなかったのかもしれません。次回があればもうちょっと長めに調理しようと思います。

 

 

LCC(格安航空会社)が台頭し「無駄に高い機内食なんていらない」という人もいるかもしれませんが、飛行機好きの僕からすると、旅情を視覚と嗅覚、味覚でかき立てる重要なアイテム。

最初、コンビニ弁当として99元という価格は決して安くないと言いましたが、実際の機内食の価格に比べたらかなり安いんですよね。そう考えると、コンビニで気軽に機内食気分が味わえるとなったら十分に買う価値があるかなと思います。

 

↓台湾ファミマ弁当の過去記事

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