介風見聞錄

台北に暮らす「介(すけ)」のあることないこと。

【キャセイパシフィック航空】香港→台北桃園 エアバスA350-1000型機 ビジネスクラス搭乗記

介風見聞録にお越しくださいまして、ありがとうございます。介(すけ)です。

4泊3日の香港旅行を終え、後ろ髪を引かれる思いで台北に戻ります。

f:id:KennethQi:20231124034701j:image

前々から気になっていたのですが、毎回海外旅行に出かけて台湾に戻る時、オンラインでチェックインができないんですよね。理由は明白で、僕の国籍が日本なので、台湾で旅程が終了するチケットの場合は、滞在資格の有無の確認が必要になるからなのですが。

一応キャセイのウェブサイトには個人情報登録の部分に日本の在留カードに相当する居留証情報を登録する項目があるものの、どうしても居留期限の入力を求められます。ただ、僕はすでに永住権をいただいているので、その期限がなく、入力ができません。

キャセイ会員で下っ端のグリーンメンバーはコロナ期に優先チェックインや優先搭乗が廃止になったので、オンラインチェックインくらいは優遇されてもいい気がするのですが、ここは改善に期待したいです。

香港空港のキャセイカウンターは空港に入って一番左端。

【何時間でも滞在したいラウンジ 玉衡堂 The pier】

この手前にはファーストクラスラウンジもあります。

今回の旅行で一番楽しみにしていたのはこのラウンジと言っても過言ではありません。コロナで休業していたものの、今年7月に再開しました。

位置するのは65番搭乗口の近く。出国ブースからはシャトルトレインに乗って、さらに少し歩く必要があるので、時間に余裕がある場合にだけ利用をお勧めします。

入ってすぐはピザやパスタ、サラダなどが選べる洋食バー。

実はこの日の午前中にガッツリ朝食を取ってしまったので、最後は軽く香港的なものを最後に食べようかなと思い、ヌードルだけでなく、いわゆる燒臘と呼ばれるロースト系も注文できる中華バーで軽く食事をとることに。

叉燒飯(ローストチャーシューポークライス)と脆皮燒肉飯(ローストクリスピーポークライス)の「ご飯抜き」(「唔使飯」と言ったら通じた)と雞肉燒賣(チキンシューマイ)をオーダー。

f:id:KennethQi:20231125033952j:image

そして、キャセイオリジナルのクラフトビール「Betsy」があったので併せていただきました。

これが大正解。

ビールはあっさりとしていながら、柑橘系の香りの後に苦味があり、飲み応えのある感じ。僕個人としてはコクのあるビールが好きなのですが、苦味がそれを補ってくれる感じがあり、そのコントラストが良かったです。ただ、あっさりしているが故に飲み過ぎてしまう危険性があるのでちょっと危険です。

そして食後にはバーで定番のキャセイデライト。安定のおいしさがたまりません。

続いてティーバーでお茶をいただきます。台湾ではウーロン茶を飲む機会が圧倒的に多いのですが、中国茶の中でたまたま広東語で読めた「毛尖茶」をいただきました。

(左)一応香りを確かめてオーダーできます。(右)何やらヘルシーなドリンクも。

恥ずかしながら「毛尖茶」のことを知らなかったワタクシ。ウィキ情報によると基本的には中国産の緑茶の一種なのですね。

紅茶と同様に西洋式の大きなポットとカップでいただくので、香りや味をじっくりと楽しむという感じではないのが少々残念ではありますが、普段お茶を飲む機会のない人でも気軽に飲めるという点ではユニークな空間なのかもしれません。

シャワーブースもあります。

f:id:KennethQi:20231125033911j:image

最後は仮眠スペース。

かなり寝心地の良さそうなマットレスが並んでおり、長時間のトランジットでは重宝しそうな空間。ただ、時間帯によってはかなり混雑しそうな気もします。

2時間きっちり滞在しましたが、もっと長くいたいと思えるラウンジでした。

【快適性の増したシート】

香港への名残惜しさを感じながら搭乗です。

一見すると往路で乗ったエアバスA330-300型機のビジネスシートと大きな違いは見られないのですが、やはり新しさを感じます。

そして地味に嬉しかったのはこの窓際の荷物入れ。

今までは座席の上に置かなければならなかったリュックもこの中に入れれば座った状態でも荷物を取り出すことができて便利。長距離で乗る場合は特にこの利便性を実感できるのではないのでしょうか。

ウェルカムドリンクは迷うことなくキャセイデライトをセレクト。貧乏人でごめんなさい。

その後しばらくして男性CAさんが食事とドリンクのオーダーを取りに来てくれました。

英語で話しかけてくれたのですが「これはポークのやつですよね?」と拙い広東語で聞いたら「広東語できるんですね!『わたしも日本語が少しできます』」とニコニコしてくれました。怪しい日本人にも優しくしてくれて嬉しい。

蜜汁欖角炒豬肋肉とフランス産白ワインをお願いしました。

欖角というのは初めて聞いた食材。調べてみると、どうやら広東語で黑欖、中国語では烏欖、日本語ではカンランと呼ばれる植物の実だそう。小棠菜はチンゲンサイなんですね。

広東語は本当に難しい。。。

キャセイで出してくれるご飯、ジャポニカ米より細長くて、パラパラしてて、メインディッシュに合うので好きなんですよね。

お肉はジューシー。甘塩っぱいソースがたまりません。中華料理の味付けだと思うのですが、台湾では食べた印象がないんですよね。これが黑欖の力なのでしょうか。白ワインにもよく合いました。

そしてチョコレートケーキはとっても濃厚。昨年スターラックスに乗った際に出たチョコレートケーキも良かったのですが、こちらはティラミスのような味がしてさらにグッドでした。

食後にはコーヒーもいただきました。

空から見る夕焼けが美しいなと見とれていたら着陸態勢に。新竹の夜景をチラ見して着陸しました。

台北と香港のような短距離のビジネスクラスのサービスだと、早朝便よりもしっかりと昼食または夕食のサービスがある便の方が格段の豪華さを感じます。

とはいえ、往路で乗った台北発の早朝便はトランジットの乗客も多いと思うので、この後の香港ラウンジとその先の機内でも食事があると考えれば食事は控えめにしておくべきなのかもしれません。

飛行時間は短いながら、香港ラウンジの良さを十分に味わえる香港発台北線。台北発以上に乗る楽しみを体感できると思いました〜。

 

↓介風見聞録、X(旧Twitter)やってます。登録していただけると嬉しいです。

https://twitter.com/kai2gaai3