介風見聞錄

台北に暮らす「介(すけ)」のあることないこと。

【キャセイパシフィック航空】台北桃園⇄香港 エコノミークラス搭乗記

介風見聞録にお越しいただき、有り難うございます。介(すけ)です。

f:id:KennethQi:20230617011557j:image

2023年4月末から5月初旬にかけて、愛する香港に遊びに行ってきました。コロナ前には年に少なくとも3回は足を運んでいた香港ですが、最後に行ったのは3年半前、反送中デモ真っ只中の2019年11月。香港への思いがつのる中、流行り病の流行も落ち着いたため、そろそろ行っても大丈夫だろうということで、大切な友人らに会って、美味しいものを食べて、香港を満喫してきました。

で、タイトルにもあるように、香港へはキャセイパシフィック航空のエコノミークラスに乗ってきましたので、往復の記録を書きたいと思います。

 

↓前回のマカオ・香港旅行で起きたトラブルについてはこちらの記事をご参照ください。

kennethqi.hatenablog.com

【台北→香港 エアバスA330ー300型機】

この日乗ったのは午前10時55分発のCX489便。桃園空港は第1ターミナルからの出発。コロナ前は3、4番カウンターがキャセイの定位置でしたが、いつの間にか4番だけに縮小していました。ちなみに桃園空港改修工事のため、2023年5月17日以降は8番に暫定的に移転しているようです。

f:id:KennethQi:20230617011626j:image

残念なのは、コロナ期間中にマルコポーロクラブの制度が変更となり、一番下っ端のグリーンメンバーは、これまで可能だったカウンターの優先チェックインと優先搭乗が廃止されたこと。エコノミー利用の際には非会員の利用者と一緒に並ぶ必要があり、以前と比べて十分な時間の余裕が必要となったので注意が必要です。

f:id:KennethQi:20230617012350j:image

で、今回の機体のエコノミー座席配置は2−4−2。シート自体はコロナ前と同様でしたが、液晶モニターはどうやら新しいものに更新されていて、タッチパネルの操作がしやすく、ページ表示にかかる時間も短縮されていたような印象を受けたので、便利になりました。

f:id:KennethQi:20230617011648j:image

機内はほぼ満席。搭乗口で観察した限り、観光などを目的にしているというよりは、ビジネス利用が多い印象でした。確かに今の情勢的に台湾人が気軽に香港に遊びに行くというムードではないのは仕方のないことだと思います。

f:id:KennethQi:20230617011730j:image

そして短距離路線の台北ー香港線でも出してくれる機内食。この日はチキンのあんかけとあっさり味のキャベツが乗ったご飯。ペットボトル入りの水も付いてきます。

かなりシンプルで、量も控えめですが、ご飯党で機内食というイベントを楽しみにしている自分としてはとても嬉しいサービス。短距離路線では食べないという選択肢もあると思いますが、飛行機に乗る前はバタバタするので、やっぱり機内食は食べたいです。

ただ、飛行時間が2時間未満という路線の宿命と言いますか。あっという間に回収作業が始まるので、ゆっくり食べているわけにはいかないので注意が必要です。

f:id:KennethQi:20230617011756j:image

着陸前に流される機内BGMもどうやらコロナ前とは変更されたようで、以前とは違う雰囲気の中で香港到着。とはいえ、ジェットの窓から見えた空港周辺の風景はさほど大きく変わった点はなく、見慣れた光景に一抹の安堵を覚えました。

f:id:KennethQi:20230617012227j:image

それと、今回お伝えしておきたいのは、香港の交通系ICカードのオクトパスの件。

3年半使っていなかったため、カードが失効してしまい、そのままでは使えない状態になっていました。空港駅の有人カウンターのお姉様にこの写真を見せたところ、いくらか手数料を引かれた上で(具体的な金額は失念)復活させることができました。500香港ドル近く入っていたので、完全に失効したわけではなくて一安心。

これから久しぶりに香港にお出かけの予定がある方は、オクトパスがきちんと使えるかどうかあらかじめチェックしておいてくださいね。

【香港→台北 エアバスA350-1000型機】

復路で乗ったのは午後3時45分発のCX472便。香港空港でのチェックインでもマルコポーログリーンメンバーの優先チェックインは廃止されていました。長蛇とはいかないまでも、数十組が並ぶ列にいそいそと並びます。

f:id:KennethQi:20230617012330j:image

ちなみに事前にオンラインチェックインをしようと思い、2日前にアプリを起動させたものの、香港→台湾便では台湾のビザの登録が求められ、それなら登録してやろうと台湾(中華民国)居留証の登録を試みたのですが、僕が持つのは期限のない永久居留証にもかかわらず有効期限の入力を求められ(無期限の選択肢はなし)結局断念。これができればセルフの手荷物預け入れ機が利用でき、有人カウンターに並ぶ必要はなくなるはずなのですが、今後の改善に期待です。

f:id:KennethQi:20230617012306j:image

ちなみに保安検査場に入るためのゲートでは、パスポートと顔の情報ががっつり記録される一方、搭乗口では顔認証での通過が可能となり、パスポートを取り出す必要がなくなっていたのは便利。この情報が中国本土に流れていくのかは知りませんが。

台北行きの便もほぼ満席。どうやら香港ではコロナ後に台湾観光がかなりの人気となっているみたいで、往路とは違い、台湾旅行に向かおうとする香港人の姿が多く見られました。

f:id:KennethQi:20230617012418j:image

エコノミークラスの座席配置は3−3−3。キャセイのエコノミーはボーイング777で2018年以降、当初の3−3−3から3−4−3に変更されており、以前利用した際に窮屈さを感じたのですが、A350はしっかりとした横幅が確保されており快適。コロナ禍を経て777は全て3−4−3に更新を終えたようなので、エコノミー利用の際、もし機体を選べるのであれば、エアバス機を選んだ方が良さそうです。

f:id:KennethQi:20230617012436j:image

あと、今回初めて気が付いたのですが、離陸前のセーフティーデモのビデオ、今までは広東語と英語音声だったと思うですが、今回の台北行きでは中国語(普通語)と英語音声だったんです。キャセイドラゴンがなくなり、キャセイパシフィックが中国路線への進出を強化する中での対応なのかもしれないですが、香港らしさが薄らいでしまったなと寂しさを感じました。

f:id:KennethQi:20230617012452j:image

そして機内食のお時間。往路と同じく、ご飯もの。香港らしさ満点の焗豬扒飯(ポークステーキにトマトソースをかけたご飯)が出てきました。香港では茶餐廳の定番メニューですが、台湾ではほとんどお目にかかることのない代物で、しっかりと香港らしさを楽しみました。

2019年11月の台北⇄香港線の機内食

コロナ前は正午前後の便と夕食時間帯の便を除いて、パイのようなものだったりパオズ(包子)だったりと小麦粉系の軽食が紙パックのジュース(以前はネスレの凍檸茶)、クッキーと共に紙袋に入れて出されていたのですが、トレイに乗せられたご飯ものが出てくるようになった様子です。

前述の通り、機内食を楽しみにしている自分にとっては非常に嬉しい限り。とはいえドリンクはペットボトルの水一択なので、欲を言えば選べるようにしてほしいなぁと。(だって飛行時間がもっと短い台湾の国内線だって複数種類選べるんだもん。というかネスレの凍檸茶が飲みたい)

f:id:KennethQi:20230617012515j:image

ただ、今回は自分が座ったエリアで、本来はカートの中に入っているはずのペットボトルの水が入っていないというトラブルが発生した模様。配膳担当のCAさんとは別のCAさんが、ギャレーでコップに水を入れて持ってきてくれるイレギュラーのサービスがありました。突発的なトラブルにも即座に対応するCAさんの姿は格好良いの一言です。

その後の回収作業は反対側の通路と比較して遅れるということもなく行われ、ほぼ定刻通り台北に帰着。現実に戻ってきてしまったという悲しみと、自分のホームグラウンドに戻ってきたんだという安心が入り混じる感覚を久しぶりに味わいました。

f:id:KennethQi:20230617012557j:image

なお、今回の渡航に当たり、台湾人と日本人の複数の友人から無事に帰って来られるか真剣に心配されました。確かに中国語が(ぼちぼち)話せて台湾の大学院を卒業し、台湾企業で働いていて、コロナ前には年に何度も香港に足を運び、台湾に18年も滞在していて、さらにほんのちょびっと広東語を話す人物は、怪しいといえば確実に怪しい感じはします。とはいうものの、今回は恥ずかしながら帰ってまいりました。

もちろん今後も大丈夫だという保証は一切ないですが、色々あって身柄を拘束されるようなことがあった場合には、釈放後に本を書いたり講演活動をしたりして儲けたいと思います。

とはいえ、僕にとって香港は相変わらず魅力のある場所。直線距離では800キロ、2時間もかからず、台湾から東京に行くよりもはるかに気軽に行けるので、また今年中に再訪できればと考えています。

日本から旅行で台湾にいらっしゃる方も、台湾ー香港線に乗れば、気軽に香港へ足を伸ばせますので、台湾と香港を一気に両方楽しむ旅行を計画なさってみてはいかがでしょうか?

最後まで目を通してくださり有り難うございました!また次の機会にお会いしましょう!!!

 

↓介風見聞録、Twitterやってます。フォロー、お待ちしています。

twitter.com

↓これまでの搭乗記はこちらからご覧ください

kennethqi.hatenablog.com

kennethqi.hatenablog.com

kennethqi.hatenablog.com

kennethqi.hatenablog.com

kennethqi.hatenablog.com

kennethqi.hatenablog.com