介風見聞錄

台北に暮らす「介(すけ)」のあることないこと。

【スターラックス航空】東京成田→台北桃園 エアバスA330neo型機 ビジネスクラス搭乗記

介風見聞録にお越しいただき、有り難うございます。介(すけ)です。

3年半ぶりの日本旅行でスターラックス航空ビジネスクラスに乗りました。前回は往路でエアバスA321neo型機に搭乗した様子をご紹介しましたが、今回は復路でエアバスA330neo型機に搭乗した様子をご紹介します。

f:id:KennethQi:20221224114550j:image

ナローボディ機とワイドボディ機でどんな違いがあるのか、サービスに違いがあるのかお伝えしたいと思います。

↓往路の詳細はこちら

kennethqi.hatenablog.com

【成田空港は第2ターミナルから出発】

今回のチケットを購入したのは今年6月で、その時は往復共にA321neoだったんです。ただ搭乗72時間前にオンラインチェックインをしようとアプリを確認したところ、いつの間にかA330neoに機材変更していました。

チェックインは第2ターミナルで行います。台湾、香港路線を利用する人にとってはお馴染みのターミナルですね。

f:id:KennethQi:20221224114452j:image

そう言えば僕「出発の2時間前までには手続きを済ませておくように」とはよく聞くものの、そもそもチェックインがいつ開始されるのか知らなかったんですよね。で、今回初めてチェックイン開始前に空港に到着できたので、いつ始まるのか観察したところ、今回の開始時間は出発の2時間50分前。今更ながら飛行機を飛ばすためには出発時間のはるか前から多くの人が定時出発に向けて働いていらっしゃるのだなぁと感じさせられました。

【JALサクララウンジが利用可能です】

スターラックス航空は現在のところ日本の空港に専用のラウンジは持っていません。成田では日本航空のビジネスクラスラウンジ、サクララウンジが利用可能です。

場所は出国審査を抜けてすぐの場所。

f:id:KennethQi:20221224114632j:image

名物のビーフカレーの他、複数種類あるワインなど、最後の日本の食事を楽しみました。

f:id:KennethQi:20221224114654j:image

今回13時40分発の便を利用したのですが、僕が行った際に他の利用客はわずか1組2人。後になって数組が入ってきましたが、ほぼ貸切の空間を楽しみました。

【やっぱり広い ワイドボディ機のビジネスシート】

座席数はエコノミーが269席、ビジネスが28席。座席配列はエコノミーが2−4−2、ビジネスが1−2−1。

f:id:KennethQi:20221224210309j:image

ビジネスはいわゆるスタッガード式と呼ばれる互い違いに配置された座席で、パーソナルスペースが十分確保されているタイプです。

f:id:KennethQi:20221224114747j:image

足元のスペースは往路で乗ったA321neoの方が広々としてすっきりとしているのですが、A330neoはちょっと足を伸ばせば前方のフッドレストに届き、安心感があります。

f:id:KennethQi:20221224114810j:image

シートベルトは3点式。実は僕、初めてこのタイプのシートベルトを装着しましたが、不快感はなし。逆にしっかり守ってくれる頼もしさすら感じました。

すぐそばの棚にはヘッドホンが収納されていました。

f:id:KennethQi:20221224114834j:image

ちなみにこのヘッドホン、割としっかりノイズキャンセリングしてくれるタイプで、映画を見ていてもとエンジン音がほとんど気になりませんでした。

f:id:KennethQi:20221224114928j:image

それと、驚いたのは小さなテーブルにはワイヤレス充電器が標準装備されていて、スマートフォンを置くだけで自動的に充電されるということ。ただ、スマートフォンが反応(感知?)してくれるエリアは非常に狭いことと、あたりまえながら操作しながらの充電ができないことから、やはり充電ケーブルは持っていた方がいいかもしれません。

f:id:KennethQi:20221224114951j:image

【台北発より若干充実していたサービス】

シートベルトの着用サインが消えると、パーサーさんのあいさつがあり、その後ドリンクのサービス。往路ではマンゴーグァバジュースでしたが、今回は事前に頼んだ飲み物のうち、台湾産ビールのバックスキンHERFWEIZEN(柏克金啤酒德式小麥啤酒)を出してくれました。

f:id:KennethQi:20221224115014j:image

台湾のビールといえば、日本統治時代にルーツを持つ台湾ビールが一番有名だと思いますが、このバックスキンは元々殺虫剤や清掃用具などを手掛ける台湾企業「志成」から誕生したキングカーグループ(金車集団)のビールブランド。

f:id:KennethQi:20221224205438j:image

ちなみにキングカーグループはアジアや中東、アフリカなどでも販売されている「ミスターブラウンコーヒー」(伯朗咖啡)という缶入りコーヒーが有名で、同名のカフェチェーンも経営しています。日本では高級品とされるカバランウイスキー(葛瑪蘭威士忌)もキングカーグループです。

そんな台湾企業のビールが楽しめるというのは、心憎いサービス。HERFWEIZENはすっきりした味わいで、南国のビールらしい爽やかさを感じられます。

で、往路と明らかに違うのは、この時点でパイとナッツのおつまみがついてきたこと。

スモークチキンパンプキンパイはふわふわ食感で、クリームの入っていないシュークリームを食べているような軽さが特徴。お酒によく合いました。

続いては機内食。前菜はシーフード、バジル風味の野菜のクスクス。北アフリカや中東地方で食べられるとされるクスクスは、プチプチ食感が楽しく、野菜やシーフードとも相性抜群でした。

f:id:KennethQi:20221224205504j:image

パンは紫米粉パンとマッシュルーム型フランスパン。オリーブオイルやバターをつけなくてもそのままで十分に香ばしくて美味しいパンでした。

メインディッシュは事前にインターネットで予約注文していた「ニュージーランド産ほほ肉とオルゾパスタ トリュフとマッシュルームソースがけ」をいただきます。記憶ではインターネット注文だけで頼めるメニューだったかと思うのですが、超有名youtuberさんが搭乗した際には機内でも直接オーダーできたようなので、場合によっては搭乗後にも頼めるようです。

お肉は柔らかく、ソースも濃厚。日本滞在中、味覚が台湾化してしまっている僕にとってはデミグラスソースなど洋食のソースが塩辛く感じてしまうことがあったのですが、こちらは適度な塩加減でグッド。

実はオルゾパスタというのは初めて食べました。さっぱりしていながら、ソースによく絡むのでおいしいですね。ぽろぽろの食感も楽しく思いました。

そして、オリジナルカクテルの星空莫西特もいただきました。ラム酒の代わりにウイスキーを入れたというモヒート。ミントの爽やかさと芳醇なウイスキーが絶妙に混じり合った上品なカクテルで、今回の牛肉にもよく合いました。

f:id:KennethQi:20221224205828j:image

食後のデザートは往路と同じフルーツの盛り合わせに加え、かなり大きめのチョコレートケーキがついていました。

f:id:KennethQi:20221224205909j:image

ドラゴンフルーツとパイナップルは台湾らしさがあるフルーツですね(実際に台湾産かどうかは分かりませんが)。ケーキは甘くて濃厚。かなり食べ応えがありました。食後にはコーヒーを。そして紅玉紅茶をチョイス。ちょっとビターなチョコレートを渡してくれるのも嬉しいです。

f:id:KennethQi:20221224205937j:image

そんなこんなで約4時間のフライトはあっという間に過ぎてしまいました。

f:id:KennethQi:20221224210347j:image

本当はもっとたくさんのドリンクを頼んで色々な味を楽しみたかったのですが、いかんせんJALラウンジから飲み食いしていると胃袋が一つでは足りません。これは何度もビジネスに乗って、良さを体験してくれというスターラックスの戦略なのでしょうか。

往路は機材が大型機に変わったこともあり、本当に快適に感じられました。一人で乗るならおすすめはやはりA330。ペアで乗るならA321も可という感じでしょうか。非常に台湾らしさを打ち出していることや、既存の台湾系エアラインとは一線を画すようなこだわりを感じました。

f:id:KennethQi:20221224210147j:image

で、今後なのですが、北米路線の開設に当たり、桃園空港第2ターミナルにもカウンターを設置することが報じられました。

為飛美國做準備 星宇航空將進駐桃機第2航廈 | 生活 | 中央社 CNA

ただ、26年には第3ターミナルの供用開始が予定されており、その際にまた変更があるかもしれません。

桃機第三航廈分配問題難解,擬改採「航線分配」,華航工會抗議黑箱又不專業 - The News Lens 關鍵評論網

またスターラックス側から全く公式アナウンスはありませんが、ワンワールドに加盟するのではという報道もあって久しいところ。キャセイのマルコポーロ会員としては、ぜひともワンワールドへの早期加盟をお願いしたいところです。

コロナ禍直前の就航で一時はどうなることかと思いましたが、どうにか乗り切ってくれたような感じのスターラックス。トランスアジアやファーイースタンなき今、台湾第3の翼としてどう成長、発展していくのか楽しみでなりません。

今度の台湾旅行には、ぜひスターラックスを体験してみてくださいね。

 

↓介風見聞録、ツイッターやってます

twitter.com