介風見聞錄

台北に暮らす「介(すけ)」のあることないこと。

《出発2時間前に起床》海外旅行の朝に寝坊しても諦めないで!

介風見聞録にお越しいただき、有り難うございます。介(すけ)です。

コロナ禍で海外旅行ができなくなって久しいですが、ふと先日、ちょうど1年前の香港・マカオ旅行で、出発当日の朝に過去最大級の寝坊をする大失態をしでかしたことを思い出しました。結果からいうとギリギリで間に合ったのですが、自省の意味と、寝坊しても諦めなければ、場合によってはなんとかなるということをお伝えしたく、顛末をしたためたいと思います。

【起きたら出発まで2時間を切っていた】

f:id:KennethQi:20201013033132j:image
ことは2019年11月15日に起きました。予約していたのは台湾桃園空港を9時05分に出発するCX403便。僕の住む台北市文山区から空港へは、MRTと高速バスを乗り継ぎ、おおよそ2時間かかります。これまでの経験から逆算して、5時30分に起きれば間に合うと思って、携帯のアラームをセットして就寝したのですが、自然に目覚めて嫌な予感がしたので時刻を確認すると……まさかの7時16分。

 

「終わった……\(^o^)/

 

半ばパニックになりながらもどうしようと頭をフル回転。前日の夜に荷造りとオンラインチェックインを済ませており、過去の経験上、チェックインカウンターで荷物を預けてから搭乗口まで大体20分で行けていたことから、それまでに間に合えばなんとかなると思い、駄目元でもタクシーに乗ってみようと着のみ着のままで自宅を出ました。

家の前は幹線道路の交差点。流しのタクシーに乗ろうと思ったのですが、こんな日に限ってつかまらない。なのでアプリで直接呼ぶことに。焦りで指が震えながらも現在地と目的地の設定をすると、幸運にもわずか5分で来てくれました。

「麻煩,請到桃園機場第一航廈!謝謝!(桃園空港第1ターミナルまでお願いします)」

乗車記録を見ると、乗車時間は7時33分。本来の予定ではすでに預け入れ手荷物を預けて、搭乗口に向かっている時間です。車内でグーグルマップを開くと、高速道路の入り口で若干の混雑が予想されるものの、55分で到着するとの情報。突発的な事故で通行止めにならないことを祈り続けていました。おかげさまで順調に流れる車窓。そして、空港に乗り入れる国道2号線に入った時、運転手さんがこう言いました。

運「你要搭哪一家航空公司?(乗る予定のエアラインはどこ?)」

我「國泰!(キャセイです)」

運「喔,那就最後面的吼。(じゃあ一番奥だね)」

嬉しいことに運転手さんがキャセイのカウンターの位置をしっかりと把握してくれていて、迷わずカウンター前で降ろしてくれました。料金は1,340元。アプリに登録していたカードで支払います。その時財布の中に現金がいくら入っていたのか覚えていないのですが、仮に手持ちがなかったと思うとゾッとします。台湾のクレカを持っていて改めて良かったと思った瞬間です。

時刻は8時22分。離陸まで40分。すでにチェックインを済ませているものの、荷物を預けなければいけないのでカウンターに向かいます。

カウンターのお姐さま「到哪裡呢?(どちらまでご出発ですか?)」

我「9點往香港的班機!還來得及嗎?(9時の香港行きです。まだ間に合いますか?)」

姐「沒問題。慢慢來。(大丈夫。ゆっくりで構わないですよ)」

 

……優勝です┗( ・´ー・`)┛(コロンビア)

 

天は僕に味方してくれました。その後、手荷物検査から出国手続き、搭乗口まで20分で駆け抜け、無事、ドアクローズまでに搭乗完了。しかも台湾銀行で両替をする時間もありました。本当に有り難うございます。

【寝坊しても飛行機に乗るために】

さて、そんなこんなで無事飛行機に乗れた訳ですが、振り返ってみると、有利に働いた点がいくつかあったので整理しておきます。

1:荷造りを前日に済ませておいた

出発当日に荷造りをする人はあまりいないと思いますが、この時は前日に完全に済ませていて、朝は携帯だけ忘れなければ問題無い状態にしていました。瞬時に出掛けられる準備が整っていたのが奏功していたと思います。

2:タクシーアプリを使い慣れていた

台北市内に住んでいると、例え文山区であっても、いつでも流しのタクシーが拾えるイメージがありましたが、結局つかまりませんでした。利用したのは「台灣大車隊」のアプリ。操作方法にも慣れていたので最短で呼べたのだと思います。

3:レガシーキャリアのマイレージ会員で優先チェックインができた

これも大きかったポイントだと思います。LCCだったらカウンターが早々にクローズして無理だったでしょうし、レガシーキャリアでも会員でなければ並ぶ必要があり、間に合っていたかどうか分かりません。ただ、オンラインチェックインをして、預け入れ手荷物を諦めれば、会員でなくても搭乗口までは行けるかもしれません。試すつもりはありませんが。

4:自動化ゲートの登録をしておけばちょっとだけ余裕ができる

「個人情報の流出が怖いからといって登録したがらない人が多いみたい」(成田空港の係員さん談)という自動化ゲート。繁忙期ではない出国時にはあまり大きな時間短縮にはなりませんが、有人窓口が混雑している時にはやはり便利ですし、少しだけ心の余裕ができるはずです。登録できるのであればしておくことに越したことはありません。ちなみに、香港の航空会社のマイレージ会員であれば、香港の自動化ゲートが利用可能です。僕は「日本人」で「台湾在住」そして「キャセイのマルコポーロ会員」なので、日本、台湾、香港で自動化ゲートが利用でき、有効活用させてもらっています。

 

 偉そうに書いていますが、結局は寝坊しないことが一番。次はいつ海外旅行できるのか全く不透明ですが、次に早朝便に乗る時は、寝ないでそのまま出かけようと心に決めました。ただ、絶対に寝坊しないとは言い切れないのが怖いところ。でも、諦めたらそこで試合は終了してしまいます。乗り遅れるのは万策を尽くしてからにしようと思いました。

皆さんも、例え朝寝坊したとしても諦めないでくださいね!!