介風見聞録にお越しいただき、有り難うございます。介(すけ)です。
「全家就是你家」(ファミマはあなたの家)のキャッチコピーでおなじみの台湾ファミマ。9月9日から台湾人だけでなく日本人にも大人気「鼎泰豐」とのコラボ弁当を販売しています。3種類出ているのですが、この度試してみましたので独断と偏見ながら感想をお伝えします。
【ポイントは鼎泰豐のシェフ監修のリーズナブルなオリジナル商品】
今回のコラボ弁当のポイントは、鼎泰豐のシェフが監修したという点。それと、どれも100元以内の価格帯で、鼎泰豐の魅力を取り込みながらもファミマだけでしか食べられない商品設定になっているということ……なんだとか。
【香腸香辣醬黃金蛋炒飯 89元】
まずご紹介するのはソーセージと特製ラー油の金色タマゴチャーハン。
正直いうと、89元という価格設定はコンビニ弁当としてはお高め。ただ、ファミマに限らず、有名レストランとのコラボ弁当は概してこの価格帯なので、「とりあえず試してみるか」という感じで払える金額ではあります。
大きめのソーセージがたっぷり入っているのが魅力的。日本のコンビニ弁当は容器のかさ上げが顕著になっていると批判が上がっているようですが、こちらはぼちぼちのボリューム。
食べてみて真っ先に感じたのは「ご飯が油でギトギト」ということ。いや、別にこの商品に限らず、コンビニ弁当のチャーハンは基本ギトギトなんです。油は食欲をそそる効果がありますし、それはそれで美味しいんです。僕はお米を食べることが大好きなので、これはこれでアリだと思います。
だがしかし!鼎泰豐でチャーハンを食べたことがある方ならご存知かと思いますが、適度にパラパラなんですよね。かつてネット上で台湾で3番目に美味しいチャーハンと言われたそれを想像して食べてみると、どうしても落差を感じざるを得ません。
ただ、特製ラー油は香ばしくてグッド。日本で「辛そうで辛くないラー油」がはやったことがありますが、それに比べて適度に辛くて、この点はとても評価できました。
【雞肉香辣醬烤飯糰 38元】
鰹出汁や特製ラー油などで作った特製ダレを染み込ませたという鶏肉の焼きおにぎり。
こちらの価格も割と高めだったのですが、僕が購入した時は、指定のドリンクと一緒に購入すると少し安くなるという割引をしていたので、リプトンのミルクティと一緒に購入。
袋を持った感じ、かなりぎっちり硬めに握られていたのと、焼きおにぎりと聞いて、外はちょっとカリカリで中はモチモチのニチレイの冷凍焼きおにぎりを想像していたのですが、実際にレンジでチンしたおにぎりを食べてみると、かなり柔らかめ。しかもご飯自体も薄味でした。まぁ、この点は台湾人向けの味付けかなぁと思ったものの、具である鶏肉はピリ辛の肉味噌と絡められていてジューシー。ご飯が薄味なのも納得の味付けでした。
ただ、おにぎり1つでは朝御飯としてもちょっと物足りない感じがするので、果物屋で買ったフルーツ(バナナ1本とかりんご1個とか)と一緒に食べてちょうどかなと思いました。小腹が空いた時のおやつにはピッタリです。
【雞肉香辣醬炒麵 89元】
エシャロット、醤油、烏酢などの調味料でチキン、野菜を炒めた香ばしい焼きそばです。
焼きそばといっても日本の中華麺ではなく、きしめんのような歯ごたえのある麺で、満足感が高いです。野菜もキャベツ、人参、キクラゲが入って、ボリュームたっぷり。芯の部分もしんなりで味が染み込んでいて美味しく食べられました。
そしてこちらも存在感のある適度な辛さの特製ダレが食欲をそそります。
油濃さも、多分チャーハンと同じくらいギトギトなのでしょうが、スルスルと食べられるので、さほど気になりませんでした。この点はチャーハンよりも好印象でした。
【普通の弁当よりも手間がかかってるそうですよ】
で、焼きそばを買った時にファミマのおっちゃんに言われたのは、チャーハンも焼きそばも、機械で炒めてるのではなくて、スタッフさんがきちんと炒めていて、各店に配分される量も他の弁当に比べて少ないんだとか。
正直リピートするかと言われたら特にという感じではあるのですが、一度は試してみる価値があると思います。「鼎泰豐」の味と思って食べるとがっかりするかもしれませんが、普段のファミマ弁当がレベルアップしたと考えると、十分によさがわかるのではないでしょうか?ぜひお試しください〜。