介風見聞錄

台北に暮らす「介(すけ)」のあることないこと。

【台北霞海城隍廟】中秋節に縁結びの月下老人を参拝してみた

介風見聞録にお越しいただき、有り難うございます。介(すけ)です。

6月のことになるのですが、行天宮近くにある占いの館を取材した時、占い師さんに恋愛運が絶望的だということを伝えると、「旧歴の8月15日の午前中に月下老人をお参りするといい」とのアドバイスをいただき、10月1日に友人を誘って迪化街にある台北霞海城隍廟をお参りしてきました。

ちなみに、台湾に住んで15年、何度もこの廟の前を通ったことがありますが、しっかりと参拝したのは今回が初。その模様を記録したいと思います。

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【中秋節は月下老人の誕生日だった】

そうなんです。初めはなぜこの日を指定されたのかよくわからなかったのですが、後になって中秋節は月下老人の誕生日だったことを知りました。

午前10時30分ごろに迪化街に到着すると、黒山の人だかり。ちょうど直前に中山駅前の新光三越南西店の前を通りかかった時、週年慶(バーゲン)の初日で多くの人が集まっていて、それと同じような人の多さでした。いつもはない大きなテントも張り出され、廟側も多くの参拝客が来るのをしっかりと待ち構えていました。

縁結びの神様ということで、やはり女性ばかりなのかなと思いましたが、男性も結構いて7:3といったところ。よくわからない行列がたくさんでき、諦めようという気持ちも芽生えかけたものの、友人がなんとなく状況を把握してくれて誘導してくれました。

【「金紙と線香」「赤い糸」をそれぞれ購入して「お参り」】

で、大まかな流れはというと、まず「金紙と線香」を購入して、点火台で線香を焚きます。その上で「赤い糸」を購入して「お参り」します。

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「金紙と線香」と「赤い糸」が同時購入できればいいのですが、販売している場所は別で、それぞれ並ばなければなりません。線香に火をつけるのも同様。並ぶ列が多いので動線が少し混乱してしまってるのだと思います。とはいうものの、廟側のスタッフさんに聞けば、比較的親切に教えてくれるので、きちんと聞ければ迷うことはなさそうです。

で、目的は月下老人をお参りすることなのですが、一応合祀されている天公、城隍爺、義勇公、城隍夫人、菩薩にもご挨拶をします。まぁ、ぶっちゃけここが都市の守り神である城隍爺を祀る廟なので当然といえば当然なのですが。

そして、お参りが終わったら、最後に特設ステージに祀られている月下老人をお参りします。名前、住所、年齢、そして具体的な相手がいればその人の名前を、もしいなければ理想のタイプを心の中で念じます。具体的であればあるほど良いそうです。

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そして、最後に香炉に線香を投げ入れ、赤い糸を持って煙の中を三回円を描くようにくぐらせればお参りは完了。混雑していたのでトータルで一時間半かかったでしょうか。熱心にお参りするならそれ以上時間がかかりそうです。

最後に漢方薬で煎じたお茶をいただきました。友人曰く、良い運気が溜まっているお茶なので、ふーふーしないで熱いまま飲むべきだとのこと。息をかけると運気が飛んで行ってしまうからだそう。舌と喉を痛めつけながら飲む熱いお茶はドMな人であれば苦に感じられないはずです(←

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これで本当にご縁があるのかどうかは未知数ですが、信じるものは救われるという言葉を信じて幸せが訪れるのを待ちたいと思います。

しかしながら、お参りしたことをウキウキしながら友人らに伝えると複数の地元民から「地元の人はわざわざ城隍廟に月下老人をお参りにこないよ」と冷酷な言葉を投げかけられる始末……。絶対に幸せを掴んでやるんだと誓いました。

皆さんにも素敵なご縁がありますように。