介風見聞錄

台北に暮らす「介(すけ)」のあることないこと。

【香港特別行運冰室】本場の味が味わえる茶餐廳がパワーアップして移転オープン

介風見聞録にお越しいただき、有り難うございます。介(すけ)です。

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最後に香港旅行をしてから1年半。非常に深刻な香港ロスに見舞われております。「香港製造」の「出前一丁」を食べたり、最後の香港旅行で買った維他檸檬茶をちびちび飲んだりしていますが、香港に行きたい症候群は悪化するばかり。そんな中、台北にある香港スタイル茶餐廳「香港特別行運冰室」が台湾大学に近い公館エリア移転し、プレオープンしたとの情報を聞きつけ、香港にお詳しい大先輩のmimiさんと一緒に訪問してみました。

↓mimiさんのブログ「香港ねこと台北暮らし」

mimicafe.net

【香港らしさを残しながらも洗練された感じに】

行運冰室は昨年までオフィスが立ち並ぶMRT南京復興駅の直ぐ近くにあったのですが、賃貸契約の満了に伴い閉店。移転先はMRT公館駅と台電大樓駅の中間地点、台電大樓(台湾電力本社ビル)の向かいにある路地を入った飲食店が点在する住宅街の中。雨傘革命後に香港から台湾に移り住んだ人たちで運営される茶餐廳「保護傘」とも徒歩数分の距離にあります。台湾大学や師範大学にも近く、実際に僕たちが訪れた時も、多くの学生さんが見受けられました。客層がガラッと変わった気がします。

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以前と同じく角地に面しているのですが、以前にも増して窓が非常に大きくなり、明るい印象。正直、外観だけを見るとお洒落なカフェで、ぱっと見、香港スタイル茶餐廳とは思えないスタイリッシュさに仕上がっています。

スタイリッシュになったのは外観だけでなく、内装もでした。香港らしさを漂わせる垂直の背もたれの4人掛けボックスシートは健在ですが、奥の壁側には半円形のソファがある6〜8人向けの席ができていました。適度な硬さのクッションがついて、座り心地が向上。期待が高まります。

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【香港の味が楽しめるメニューは若干お高めですがそれだけの価値アリ】

プレオープン中ということで全てのメニューを提供しているわけではなかったようですが、メニューを見る限り内容や品数としてはあまり変わっていない模様。

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今回は週替わりのランチセットの中から、トンカツ定食の「鴛鴦吉利豬扒飯」(180元)をオーダー。スープと70元分のドリンクがついてきて、ドリンクは絲襪奶茶をセレクトしました。

オーダー時にはぶっちゃけこの「鴛鴦」が何を指すのかわからなかったのですが、運ばれてきたのを見て納得。チーズソースとトマトソースがかかっていました。

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チーズソースは濃い味わいがグッド。トマトソースはほどよい酸味が絶妙でした。トマトソースというと、ケチャップを使うお店も多いですが、こちらは本物のトマトを使っているようで◎。

ご飯は台湾で一般的なジャポニカ米ではなく、香港らしく細長いインディカ米。こういったところにこだわりを感じます。些細なことですが、香港ロスの自分からすると、本当に嬉しい配慮です。

スープはキャベツのスープでしたが、かなりしっかりと味つけられていて、若干塩辛かったのですが、僕は完飲しました。

絲襪奶茶はちゃんとエバミルクの分厚い陶器のカップに入れてサーブされます。こちらも十分に濃厚で香港の味。無糖の状態で提供されるので、甘いのがお好きな方はテーブルの上にあるお砂糖を足してください。台湾のミルクティーも美味しいですが、香港のミルクティーには香港の良さがあります。目をつぶればそこはもう本当に香港。

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それと、やっぱり外せない「行運冰火波蘿油」(香港パイナップルパン)もオーダー。結構ボリューミー。表面はサクサクで中はフワフワ、バターとパンが混ざり合ってジューシーになり、文句なしの美味しさ。大満足でございました。

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それと、凍檸茶はかなり厚切りのレモンが3枚乗っていて、太っ腹な感じ。

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ちなみにBGMはカントポップが延々と流れていました。一昔前の誰もが知っている曲ばかりを流しているのかな?と思ったところ、俺が今どハマりしていて、昨年リリースされた「一人之境」が香港電台の十大中文金曲にも輝いた林家謙(テレンス・ラム)の曲も2曲流れたのを確認したので、最新の曲も流れるようになっているようです。

台湾で180元という値段は少しいい値段な気がしますが、とても丁寧に調理されていて、見栄えも、味も非常に満足いくものに仕上がっています。

あと、公館エリアに移転したことで、食後に近くをぶらぶら散歩したり、カフェに行けたりするようになったのは、個人的に嬉しいポイント。友人を誘いやすくなりました。カウンター席もあったので、一人での利用も可能。気軽に利用できるようになったので、今後はいままで以上に通いたいと思います。

【香港特別行運冰室】

台北市大安區羅斯福路三段283巷21弄2號

(02)2362-7900(予約はできません)

 

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